海が遠いからこそ、海を感じられる家がほしい! 施主の願いを100%叶えた、100坪の土地のガレージハウス
サーフィンや釣りなどのマリンスポーツが大好きなWさん。しかし海までは、自宅からクルマで2時間ということで、ずっと海が感じられるガレージハウスがほしいと考えていたという。ここで紹介するのは、そんなWさんが実現させた、愛車のフォルクスワーゲンバスが似合う、ビーチハウス風ガレージハウスだ。
Wさんは以前、集合住宅に住んでいたときに、現在の1958年式フォルクスワーゲンのバスを購入。ただクルマは実家のガレージに保管していたため、ドライブするときには1時間かけてクルマを取りに行く、という生活を続けていた。ゆえにずっとガレージがほしかったWさんは、息子さんが小学校に入るタイミングで戸建てを建てたいと考え、住宅展示場に足を運ぶなど準備をしていた。
しかし、足を運んだ住宅メーカーでは、予算的にもイメージ的にも理想のガレージハウスを注文するのは厳しいとわかって困っていたところ、ポストに入っていた1枚のチラシが目に留まったという。それが埼玉県で注文住宅を手掛けている「無垢スタイル建築設計」のチラシだった。
リビングからもクルマが眺められるガレージ
同社は自然素材を採用した住みよい家、暮らしやすい家を得意とし、住まう人の意見を取り込んで設計する、というのが最大の強み。最近ではガレージハウスにも力を入れるなど、実績を伸ばしている会社だった。W夫妻は早速同社のオープンハウスに足を運んだところ、親身になって要望を聞いてもらったという。
そのとき、担当者に伝えた要望は「1958年式のVWタイプ2をガレージに入れつつ、リビングからもクルマを眺められる」ようにすること。また、デザインはビーチハウスのようなサイディングの家を希望したそうだ。その後上がってきたパースは、Wさんの想像以上のものだったそうだ。
100%納得のいくガレージハウス
土地は約100坪と広いものの、予算を考えて家を多少コンパクトにするなど、担当者と打ち合わせを重ねて家づくりは進んでいった。ご主人の仕事の繁忙期が重なり、なかなか打ち合わせが進まなかったというが、1年半後に着工して見事、Wさんが100パーセント納得のいくガレージハウスが完成した。
テーマは「ビーチサイドのガレージハウス」。外壁はヘリテイジブルーの樹脂サイディング、そこにホワイトのサッシを組み合わすことで、”海っぽさ”を演出した。キッチン、トイレ、バスルームはLIXILの展示場に自ら足を運んで仕様を決めるなど、その当時は忙しかったものの、今となってはよい思い出とのこと。
現在は竣工から4年が経過しているが、奥様は庭の樹木の手入れを楽しみ、ご主人はガレージでRCカーのチューニングや、バイクのメンテナンスを楽しむなど、ご夫婦は趣味の時間を大切にしている。
これまでは外出が多かったというWさんだが、今ではヤシの木がある庭で友人たちとバーベキューをするなど、家で過ごす楽しみが増えたそうだ。