国内試乗

富士スピードウェイのS耐24時間レースでキャンプ泊を満喫! ジープ「グランドチェロキーL」編集部長期レポート ~其の3~

ル・ボラン誌とカーズミートWEBがリレー形式でジープ・グランドチェロキーLのあれこれを報告する本企画。3回目はWEB担当アイザワによるキャンプリポートです。

何といっても荷室の積載性が抜群!

昨今、SUVが大人気だが、その中でも用途のひとつとして挙げられるのがアウトドアやレジャーであろう。特にコロナ禍にあって、キャンプ場はどこもかしこも大賑わい。流行りのソロキャンプからファミリー、ペット連れなどなど、多様なニーズに対応できることも人気のひとつと言えるだろう。

【画像34枚】グランドチェロキーでS耐富士24時間レースのキャンプ泊のフォトギャラリーはコチラ

我が編集部でも、せっかくグランドチェロキーLをお借りしているので、是非ともキャンプに行きたいと考えていたのだが、それに相応しいイベントを発見。それは富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久の24時間レースを取材しながらキャンプ泊をするというものだ。

24時間レースといえばル・マンやニュルブルクリンクが有名だが、欧米ではレースウィーク中にキャンプをしている人も多く、もはや定番ともいえる観戦スタイルになっている。こうした観戦スタイルは、実は国内レースで広がりつつあり、特に富士スピードウェイでは基本的に観戦エリアならどこでキャンプしてもokであるとともに、キャンプサイト付きの観戦券を販売するなど積極的に展開している。

そんなこともあって、今回のキャンプ企画には絶好のシチューエーション。早速キャンプ用の荷物を詰め込んで出かけることとなった。

こ存知のように、キャンプ泊では何かと荷物が増えてしまうモノ。最近ではコンパクトカーでソロキャンプに行く人も多く、できるだけ荷物を減らしたり調理器具も工夫を凝らしたものもあるが、とはいえそれなりにスペースは必要だ。

そんなときに頼りになるのが、グランドチェロキーの荷室の広さ。3列目を倒すと1328L、2列目まで倒すと最大2395Lの容量を誇るゆえ、テントやタープ、寝袋をはじめ、グリルや焚き火台、調理器具に食材、テーブルや椅子やクーラーボックスなど、ひと通りのキャンプ用品を楽々と積み込めるのが嬉しい。加えてシートを倒す際も荷室側から操作ができ、2列目のセンターコンソールも蓋を反転させればフラットな状態になるので便利だ。また荷物が満載でも、ルーフに取り付けられたカメラからの画像を表示するデジタルリアビュールームミラーが備わっているので、後方視界が妨げられないのも注目ポイントのひとつといえるだろう。

今回取材する富士SUPER TEC 24時間レースは、6月4日の15時にスタートし翌5日15時にフィニッシュするスケジュール。それゆえ朝一にサーキット入りすればテントを張るスペースがあるだろうと考えていたのが甘かった! 8:30ごろに入場ゲートに到着し、目指す駐車場に向かうすがら見えた光景は、驚くほどのテントの群れ。聞けば5:30のゲートオープン前から長蛇の車列ができていたようで、皆さんいい場所を取るために早起きして来場していたのね……(汗)。

そういうわけで、我々はヘアピンのアウト側にある駐車場にグランドチェロキーLを停め、ガードレール脇の芝生の上に陣地を取ることに。荷室からはカートで数往復して荷物を運び、無事テント2張りとタープを設置することができた。

AC電源も装備してあるのでテレワークも安心

取材当日は土曜日ということで全く仕事をしない方も多いだろうが、webの編集部は記事の予約設定など、少しばかり作業をしなければならないこともある。そんな時に便利だったのが2列目シートと荷室に装備されているAC100V電源だ。筆者のノートPCは数年使用していることもあってバッテリー駆動での作業が若干不安なところもあり、モバイルでもなるべく電源に接続するように心がけているので、この装備は本当にありがたかった。

そうこうしているうちに待ちわびた24時間レースがスタート。さすがに同じ場所で観戦しているのも飽きるので、ほぼコース半周ほど歩きながらレースを観ていたが、驚いたのがテントを張ってキャンプをしている人の多いこと! ダンロップコーナーイン側の広場では、出展ブースの電源をFCVのトヨタ・ミライから供給している光景も見られたほか、キャンプファイヤーも実施していた。

レースの方は大きなクラッシュもなく比較的淡々と進み、24時間後に無事フィニッシュ。サーキット内をさんざん歩いて疲れたが、やや渋滞していた帰路もグランドチェロキーLに標準装備されているACCに加えシートのマッサージ機能のおかげで、長時間ドライブも快適であった。

こうしてル・ボラン本誌とwebで3回に渡ってお送りしてきたジープ・グランドチェロキーLの長期レポートも最終回。もっと長く乗って様々な場所に出かけたくなる気分を存分に味わわせてくれたモデルであったとともに、冬にはスキーやスノーボードなどのウインタースポーツにもぜひ行きたいと思った。

Specification【ジープ・グランドチェロキーL】
■全長×全幅×全高=5200×1980×1795mm
■ホイールベース= 3090mm
■車両重量=2250kg
■エンジン種類/排気量=V6DOHC24V
■最高出力=286ps(220kW)/6400rpm
■最大トルク= 344Nm(35.1㎏-m)/4000rpm
■トランスミッション=マ8速AT
■サスペンション(F:R)= マルチリンク:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=275/45R21:275/45R21
■車両本体価格(税込)=9,990,000 円(AWD)

グランドチェロキーL公式サイト

相澤隆之

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