ルノー

F1譲りの技術はお財布にも優しい…⁉ 「ルノー・キャプチャーE-TECH HYBRID」は高い燃費性能と爽快な走りが魅力のハイブリッドSUV【国内試乗】

ちょうどいいサイズのフルハイブリッドSUV

ルノーが独自に開発したハイブリッドシステム「E-TECH HYBRID」を搭載した第3のモデル、キャプチャーが登場した。輸入車SUVトップの高い燃費性能と爽快な走りが魅力だ!

【写真8枚】ちょうどいいサイズにE-TECHの爽快な走り! ルノー・キャプチャーE-TECHの詳細を写真で見る

走りの良さだけでなく低燃費も実現

360°カメラやアダプティブクルーズコントロール、レーンアシストなど先進の運転支援システムも備えている。

カーボンニュートラルの実現に向けて、ディーゼルに代わる新たなパワーユニットとして、ルノーが独自で開発したハイブリッドシステムが「E-TECH HYBRID」。

システムは、メインモーターであるEモーターと、HSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)という2つのモーター、1.6L直4自然吸気エンジンで構成そしてトランスミッションには、電子制御ドッグクラッチマルチモードATが採用されている。これは一般的なクラッチやシンクロナイザーを省くことで、軽量化とコンパクト化を実現。モーター側に2つ、エンジン側に4つのギアを設定、それぞれからの動力を切れ目なく引き出し、スムーズなドライブフィールを提供してくれるスグレモノだ。

システム総合出力は約143psでこの数値はアルカナと同じ。ただし、キャプチャーの車重は60kg軽量となる。

発進は常に100%モーター駆動によるEVモードなので、走り出しは超スムーズ。ちょっと加速したいとアクセルを踏み込んだり、高速道路などで80km/h以上になるとエンジンが始動。このエンジンとモーターの出力は、走行状況に応じてシステムが効率よく引き出すことで、燃費の向上、排出ガスの削減を達成する。ちなみに燃費は輸入車SUVナンバーワンの22.8km/L! 最近はガソリン代もお高いので、お財布にやさしいのはうれしいですね。

インテリアは、ガソリンモデルの7インチモニターが10.2インチに拡大。リアシートは前後に160mmスライドするほか、分割可倒式を採用することでラゲッジスペースの使い勝手も向上している。

筆者は普段ルーテシア(先代のMT)に乗っているのだが、アイポイントが高いキャプチャーは運転がしやすい。以前試乗したアルカナも特に大きさを意識することはなかったが、よりコンパクトサイズで小回りの利く使い勝手のよさは大いに気に入ってしまった。Eテック3兄弟、ワタシだったらキャプチャーを選ぶかな。

【Specification】ルノー・キャプチャーEテックハイブリッド
■全長×全幅×全高=4230×1795×1590mm
■ホイールベース=2640mm
■車両重量=1420kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V/1597cc
■最高出力=94ps(69kW)/5600rpm
■最大トルク=148Nm(15.1kg-m)/3600rpm
■モーター型式/種類=5DH/交流同期電動機
■モーター最高出力(メイン)=49ps(36kW)/1677-6000rpm
■モーター最大トルク(メイン)= 205Nm(20.9kg-m)/200-1677rpm
■モーター最高出力(サブ)=20ps(15kW)/2865-10000rpm
■モーター最大トルク(サブ)=50Nm(5.1kg-m)/200-2865rpm
■燃料タンク容量=48L(プレミアム)
■トランスミッション=電子制御ドッグクラッチマルチモードAT
■サスペンション(F:R)=ストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F&R)=215/55R18(7J)
■車両本体価格(税込)=3,740,000円

ルノー・キャプチャーE-TECH公式サイト

フォト=郡 大二郎/D.Kori ルボラン2022年10月号より転載
CARSMEET web編集部

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