現在日本では、およそ80種類にもおよぶ魅力的なドイツ車が販売されており、エンジンタイプやグレードの違いを含めれば、その選択肢は無限に広がる。そんな中で、実際にどのモデルが一番オススメなのか? と悩まれる方も多いはず。そこで、多くの試乗経験を持つ『ル・ボラン』執筆陣にアンケートを実施。その集計結果により、総合ベスト10を発表! 一番オススメのモデルは果たして!?
BMWが考える次世代スタンダードの片鱗がここに! プレミアムEVの未来形
EVとしての完成度だけでなく、ブランドの未来像や進むべき道を示したことが評価されたBMW iX。目の前の市場で売れることだけがクルマの価値ではないことを示すとともに、BMWが考えるプレミアムやサステナビリティが巧みに表現されたモデルといえるだろう。
竹花寿実氏:「プレミアムブランドとして一歩先を走る存在」
特にオススメなモデル「iX xDrive50」
昨今は世界中の自動車メーカーが続々とEVをリリースしているが、なかでもiXのインパクトは群を抜いている。そのデザインは、インテリア、エクステリアとも、従来のBMWの文脈から大きく離れているように思えるからだ。だがそこは間違いなく確信犯。BMWは、プレミアムブランドとしてのサステナビリティを考えたときに、「カーボンニュートラル時代におけるプレミアムカーの姿」を今から提案し続けることで、未来が切り開けると考えた。それを現時点で可能な範囲で具現化したのがiXである。
非常にクセが強いビジュアルや、クリスタルを使用したスイッチ類などが醸し出す独特なラグジャリー感は、ドイツ製プレミアムカーの未来を予感させる。
天然オリーブの葉の抽出液でなめされたレザーなど、エコフレンドリーな素材を多用するあたりは、環境負荷低減や将来的なサーキュラーエコノミー(循環経済)への取り組みも表れていて、ドイツ人の生真面目な側面も感じられる。
ある意味、いま最もジャーマンネスが濃いクルマかもしれない。iX M60もあるが、iX xDrive50でも暴力的に速い。同時に素晴らしい快適性を実現している点にも、BMWの新しい姿が感じられる。極めて興味深い一台だ。
【写真5枚】暴力的に速い!? 未来を見据えた他の追従を許さないデザイン。
松本英雄氏:「変化し続けることで具現化したBMWの志」
特にオススメなモデル「iX xDrive50」
さまざまな往来がなければ企業は成長しない。自動車メーカーが販売台数を気にするのは当たり前のことだ。しかし、自ら志を持って、目先の利益よりも次世代への架け橋を担わなくては企業として永くは続かないだろう。他社で売れたからと同様のモデルを作るデッドコピーに走ることなく、自ら変化し、ひとつの方向性を成し遂げることが必要だ。それを実行するブランドこそBMWであり、iシリーズだと思う。
i3は生産を終了してしまったが、高い志を人々に伝えたに違いない。製造方法、新素材、デザインなど他社に与えた影響も大きい。彼らの哲学の中には「変化なくして成し遂げることはできない」という精神があるのであろう。私は「利より志」をもったプロダクトに心を惹かれる。だからこそiXをいち押ししたい。
未来を見据えた他の追従を許さないデザインは、ノーブルなサイドビューや見切りのいいフロントなどのエクステリアに見ることができるが、シート、クラスター、コンソールなどのインテリアにも最上級の質感をもたらしている。
そして、静寂にしてスカッとする加速。どんな場面でもしなやかな動きのサスペンション。もちろん、品の良さと意のままのハンドリングもそこには存在している。
◆Specification「BMW iX M60」
全長×全幅×全高= 4,955×1,965×1,695mm
ホイールベース=3,000mm
車両重量=2,600kg
総電力量=111.5kWh
一充電航続可能距離(WLTC)=615㎞
モーター最高出力=540ps(397kW)/-rpm
モーター最大トルク=1,015Nm(103.5kg-m)/-rpm
サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク
ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
タイヤサイズ(F:R)=275/40R22:275/40R22
車両本体価格(税込)=17,400,000円
問い合わせ先=BMWジャパン:0120-201-438
