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スープラとの協業終了か。BMW「Z4」後継機は、伝統の直6とEVが共存する独自路線へ

スープラとの蜜月に終止符? 独自路線を歩む次期型

現行型となる第3世代BMW「Z4」は、間もなく登場するとされるファイナルエディションをもって生産を終了する見込みだ。しかし、水面下ではZ4に続く後継モデルの開発プロジェクトがスタートした可能性が浮上している。

【画像7枚】終わらないBMWのスポーツカー魂。Z4後継モデルは直6ガソリンとEVの併売が濃厚か?
現行型Z4は、トヨタとの共同開発によって誕生し、「スープラ」の兄弟モデルとして2019年にデビューを果たした。しかし、次期型においてはスープラと袂を分かち、独自に開発が進められるとみられている。次期スープラは2027年にも登場が期待されており、48Vマイルドハイブリッドシステムとの組み合わせなど、すでに具体的な情報が飛び交っている一方で、BMW側は現段階であらゆる可能性を模索し続けていると推測される

期待高まる後継パワートレインは「直6」か「EV」か?

これまでZ4後継機の具体的な動きは見られなかったが、新型「i3」の発表会にて事態は急展開を見せた。BMWブランドの上級副社長であるベルント・ケルバー氏をはじめとする上層部が、将来のスポーツカーの可能性を完全には否定せず、Z4の後継に値するモデルの登場を強く示唆したことで、一気に噂が加速しているのだ。
情報筋によれば、BMWはZ4に続くスポーツカーの開発を間違いなく検討しているという。注目されるパワートレインだが、電気自動車(EV)または内燃機関車のどちらか一方に特化する可能性は低いとされている。例えば、新型3シリーズはEVと内燃機関車の両方で展開していくことが明言されている。
次世代3シリーズをまずはEV版の新型i3として発表し、その後に内燃機関モデルが投入される見通しだ。さらに、高性能モデルにおいては伝統の直列6気筒エンジン搭載車も増えると予想されている。これらの背景から、Z4後継モデルも、次世代の電気自動車と直列6気筒エンジンを搭載するガソリンモデルの両方がラインナップされる可能性があると言えるだろう。

エンスージアストの心を満たすスポーツカーの未来

約1634kgのボディに折りたたみ式ソフトトップを備え、フロントに直列6気筒エンジンを搭載する現行Z4は、ステアリングを握るドライバーに純粋な笑顔をもたらし、BMWのスポーツカーとしての地位を確固たるものにしてきた。超高速で超重量級のハイブリッドMモデルがひしめく現代において、そのピュアな存在意義は非常に大きい。

しかし、ニッチな市場であるスポーツカーにおいて、果たして完全なEV化が必要なのかという疑問の声もある。完全な電気自動車、あるいはプラグインハイブリッド(PHEV)となった次世代スポーツカーが、これまでのようにエンスージアスト(熱狂的なファン)の心を強く掴むことができるのだろうか。BMWの次なる一手から、目が離せない。

【ル・ボラン編集部より】

もともとBMWは「箱のサルーン」を高度に鍛え上げ、純スポーツカーを凌駕することを得意としてきたブランドだ。スープラとの協業で誕生した現行Z4は、そんな彼らが“リアルスポーツカー”の王道に挑んだ異端の存在だったと言える。次期型で独自路線に戻り、EVと直6を併売するという全方位戦略は方針のブレにも映るが、実は違う。基幹モデルとアーキテクチャを共有し、自らの文脈でクルマを仕立てる「BMW本来の流儀」への回帰である。電動化の荒波の中でシルキーシックスの火を絶やさないための、巧妙にして現実的な生存戦略と解釈したい。【画像7枚】終わらないBMWのスポーツカー魂。Z4後継モデルは直6ガソリンとEVの併売が濃厚か?

LE VOLANT web編集部

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