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【国内試乗】フルモデルチェンジしたシエンタはミニバン枠に収まらない”らしさ”を確立したユーザーフレンドリーな1台

トヨタ・シエンタが7年ぶりにフルモデルチェンジ。乗り心地、使いやすさをとことんまで追求し、絶妙なトレンド感も合わせ持つ、ミニバンのプレゼンスを高め、さらに愛されるクルマへとアップデートされた。

どのグレードも魅力に溢れている!

8月23日に発売された新型トヨタ・シエンタ。7年ぶりにフルモデルチェンジを受けた3代目は、先代とほぼ同寸の5ナンバーサイズをキープ。プラットフォームはGA-Bをベースに新開発となっているが、2750mmのホイールベースも先代から据え置きだ。

だがそのルックスは大きく変化した。シエンタは初代から2代目になった時も、デザインがガラッと変わったが、「シカクマル」がテーマの新型は、また方向性が変わっている。聞けばその次代ごとに変化するユーザーの好みに合わせた結果なのだそうだ。

【写真13枚】どのグレードも魅力にあふれた新型シエンタの詳細を写真で見る

過去2世代と同様に、徹底的に日本のユーザーの使い勝手を追求した新型は、さらなる乗降性の向上や収納類の改良など、あらゆる部分に様々な工夫が凝らされている。実際、限られた時間の試乗でもとても使いやすいと感じた。

パワーユニットは、91psと120Nmを発揮する1.5L直3エンジンに80psと141Nmの電気モーターを組み合わせたハイブリッド(4WDは3psと44Nmのリアモーターを搭載)と、120psと145Nmを発揮する1.5L直3+CVTが用意される。

今回は3種類全てに試乗したが、最も好印象だったのは4WDのハイブリッド。とはいえ1.5L直3+CVTも、出足のレスポンスが若干遅れる程度で、特に不満はない。ハイブリッドは高い燃費性能も魅力的だが、走行距離が短いユーザーはノンハイブリッドを選ぶのもアリだ。

【Specification】トヨタ・シエンタ Z(7人乗り・ハイブリッド)
■全長×全幅×全高=4260×1695×1695mm
■ホイールベース=2790mm
■トレッド=1490/1480mm
■車両重量=1370kg
■エンジン型式/種類=M15A-FXE/直3DOHC12V +モーター
■排気量=1490cc
■最高出力=91ps(67kW)/5500rpm
■最大トルク=120Nm(12.2kg-m)/3800-4800rpm
■モーター最高出力=80ps(59kW)
■モーター最大トルク=141Nm(14.4kg-m)
■燃料タンク容量=40L(ガソリン)
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F&R)=185/65R15
■車両本体価格(税込)=2,910,000円
■問い合わせ=トヨタ自動車 ☎0800-700-7700

【Specification】トヨタ・シエンタ Z(7人乗り・ガソリン)
■全長×全幅×全高=4260×1695×1695mm
■ホイールベース=2790mm
■トレッド=1490/1480mm
■車両重量=1300kg
■エンジン型式/種類=M15A-FKS/直3DOHC12V
■排気量=1490cc
■最高出力=120ps(88kW)/6600rpm
■最大トルク=145Nm(14.8kg-m)/4800-5200rpm
■燃料タンク容量=40L(ガソリン)
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F&R)=185/65R15
■車両本体価格(税込)=2,560,000円
■問い合わせ=トヨタ自動車 ☎0800-700-7700

トヨタ・シエンタ公式サイト

フォト=市 健治/K.Ichi ルボラン2022年11月号より転載

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