Garage Life

F40のデビューに感動して続々とフェラーリを求めたオーナーの、跳ね馬のために設けたシンプルガレージ。【ガレージライフ】

いつの日にかフェラーリに乗ろうと思っていた施主は’99年にF355ベルリネッタを手に入手してから、フェラーリとの愉しい日々を満喫中。

フェラーリ好きであれば必ず一度ぐらいは、頭の中で「手元にコレとコレとコレがあるとベストだな」などと考えたことがあるだろう。クラシックモデルが好きな人は250や275系、スーパーカーブームを経験した世代はディーノやBBや308/328あたり、近年のモデルが気になる方は、テスタロッサや348以降のモデルを揃えたいと思うはずだ。

【写真17枚】いつかはスポーツカー! そこから続く夢の愛車三昧の日々。

66歳のKさんが構築したガレージ内には、F355ベルリネッタ(MT仕様)、チャレンジストラダーレ、458スペチアーレという3台が並んでいるが、この組み合わせは旧車好きならずともイイかも、と思ってしまうものだ。そのような、数多くの跳ね馬フリークが共感できるラインナップでのガレージライフを愉しんでいるKさんは、まず初めにF355ベルリネッタを買い、イナバ物置のガレージ内で保管していたという。

ちなみに、このときに収納していたのはKさんにとって1台目のF355ベルリネッタ(MT仕様/1997年式)だ。「若いころは、サニー1200GXやケンメリ時代のスカイライン2000GTなどに乗っていました。その後も、いつかはスポーツカー! と思いつつ、1986 年に独立すると、それまで以上に仕事に没頭してしまったので余裕がなくて、自身初のフェラーリとしてF355ベルリネッタを買ったのが1999年のことになりました。ずっとガマンしていたということです」

フェラーリが創業40周年を記念し、1987年にF40をリリースしたが、Kさんはそれに衝撃を受けて「いつかフェラーリに乗るぞ」と決意したそうだ。こんなクルマにナンバーを付けて走れるのか! と感動し、そのときはすぐさまダイキャスト製のミニカーをゲットしたのだという。

フロアの御影石が跳ね馬の赤をより一層引き立てる。
Kさんがチャレンジストラダーレの新車を買ったのは2004年のことだが、この時点でもイナバ物置のガレージは健在だった。今回取材させてもらったガレージが完成したのは2009年のことで、マセラティ・クアトロポルテを増車したときに建てたそうだ。
「趣味性が強いクルマはフェラーリとマセラティの2台しか所有していませんでしたが、将来増車するかもしれないと思って、4台分の駐車スペースがあるガレージを設けました。一時期、Z33型のフェアレディZ ニスモを収納していたこともありましたね。ガレージの雰囲気が展示場みたいだといえますが、あくまでもイナバ物置のガレージだとナンだなぁ〜と思って設けたものなので、こういう仕様にしました。クルマをたくさん収納できて、雨風をしのげるので十分です」

ガレージの横には25年前に建てた母屋があったが、Kさんによるとビルトインガレージは夢のまた夢で現実的ではなかったのだという。ちなみに母屋が建っているほうの敷地は200坪で、フリースペースとして空けておいた100坪の土地にガレージを建てたそうだ。

居心地がいいホビールームはKさんのお気に入りスペース。
とりあえずクルマを収納できる箱を設け、ちょっとずつ趣味性をアップしていったが、ガレージ側だけでは対応できなくなったので、Kさんは3年ぐらい前に広々としたホビールームを増築した。

「フェラーリ関連のアイテムを飾るための部屋をガレージの横に建てましたがトイレはありません。トイレを設けてしまうと、ここに寝泊まりしてしまうことになるので、さすがにやめておきました」

チャレンジストラダーレをキープしつつ、2015年に走行距離がわずか300kmの458スペチアーレを増車。Kさんは、その後、往時に手放してしまったF355ベルリネッタそのものを買い戻せる機会があったものの、タイミングが悪くて実行できなかったが、結局、今年の夏に見つけることができたXRシャシーでワンオーナーのF355ベルリネッタをゲットした。かつての愛機を買いそびれてしまい、後悔しているが、1996年式のF355ベルリネッタも良質車で大満足とのことだったので、Kさんのフェラーリ・ライフはこれからさらに発展していきそうだ。

◆PLANNING DATA
 所在地:群馬県
 施 主:Kさん
 竣 工:2009年
 構 造:鉄骨
 敷地面積:約330平米
 ガレージ面積:約99平米
 愛 車:1996年式 フェラーリF355 ベルリネッタ
     2004年式 フェラーリ・チャレンジストラダーレ
     2015年式 フェラーリ・458スペチアーレ
     2009年式 マセラティ・クアトロポルテ
     2015年式 アバルト・595コンペティツィオーネ など

◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
 フロアが御影石で、鉄骨の色をレッドとイエローにしているところ。
・ちょっと失敗したところは?
 母屋側の屋根を低くしてしまった。自宅が日陰になってしまわないようにと屋根を低くしたが、いま思えばフラットにしておけばよかった。
・次の夢はなんですか?
 イベントに参加する際に、その日の気分で乗り分けることができる現在のラインナップを維持しながら、フェラーリ・ライフを愉しんでいく。
・読者へのアドバイスを!
 フロアやアプローチ部分の勾配に気をつけたほうがいいです。我がガレージはフロアは水平で、アプローチ部分は道路に向かって下げています。

『GarageLife Vol.94』掲載

Photo/Akiko OSAKI(大崎晶子) Text/Hidenori TAKAKUWA(高桑秀典)

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING