モデルカーズ

これぞVIPカー、カリスマブランドの輝き!アオシマ製プラモ「ジャンクションプロデュースY31セドリック」前編【モデルカーズ】

不良好みするセドグロ、Y31

セドリック/グロリアのY31型系(ハードトップ)と言えば、その歴史の中でも、走りのイメージを確立したモデルとして記憶される。リアサスペンションにセミトレを採用し、2Lモデルにはエアロパーツで武装したグランツーリスモをラインナップして、新たなセドグロのイメージを確立したのであった。

【画像39枚】黒光りするグリーンが美しいJP仕様Y31と、その制作工程を見る!

そんなY31のプラモデルは、アオシマとフジミの2社から1/24スケールのものが発売されている。前者について言えばバリエーション展開が非常に多く、はっきりと暴走族仕様であるものやサメエラフェンダー、スリットマスク、のちには走り屋スタイルの「湾岸」など、多くのシリーズにラインナップされてきた。そうした非ノーマルのY31の中でも、VIPカー仕様の製品が数種類あるが、ここでお目にかけているのは、ジャンクションプロデュース仕様のキットを制作したものである。

これは自動車模型専門誌「モデルカーズ」の267号(2018年)での巻頭特集(セドリック/グロリア)のために制作されたものであるが、以下、作者・Ken-1氏による説明をお読みいただこう。

「『いつかはクラウン』というキャッチコピーで、まさに日本車ヒエラルキーのトップであることを宣言したトヨタ・クラウン。一方、そのライバルであるセドリック/グロリアはその陰で情勢を見失い、劣勢を強いられてきました。当時、セド/グロ、クラウンといえばおじさん車の代名詞であり、走り好きな若者からは敬遠されがちなクルマでしたが、そんな、『走り』からは遠いイメージのセドグロに、グランツーリスモという新たな看板モデルを加えたのがY31型です。

リアにセミトレーリングアームを採用し初の四輪独立懸架となったこのY31、走る・曲がる・止まるを前面に押し出し、当時は驚きをもって迎えられました。実際、発売前の日産社内ではグランツーリスモに対する否定的な意見が少なくなかったらしいのですが、フタを開けてみるとこれが売れに売れました。そしてその勢いは後のY31シーマで爆発、ついにクラウンの呪縛から逃れたセドリック/グロリアにとって、Y31は歴史的な一台となったのです。

今回は、そんなY31セドリックをベースとしたやんちゃなVIPカー、ジャンクションプロデュース仕様の制作です。おそらくこのY31辺りの年代のモデルが、VIPカーというチューニングジャンルが確立し出した頃の主役と思いますが、このジャンクションプロデュースY31はまさにその中心ともいえるクルマではないでしょうか?

Y31のキット自体はアオシマとフジミがあり、その特徴は、ボディ形状がやや固めのアオシマ、一方少し柔らかなのがフジミ、と言ったところ。今回は、ジャンクションプロデュース仕様そのものが発売されている(今となっては貴重な絶版アイテムです)アオシマをベースに、フロントグリルは形状の良いフジミのパーツを移植して完全版を目指してみました。アオシマのボディは特にフロント側が角張り過ぎなので、この辺りに丸みを帯びさせると実車のイメージに近づきます。

エアロの被せ具合いと「ふさ」がポイント!
被せ式のエアロパーツですが、設計時期が車両本体とは別ということもあるのでしょう、どうしても取り付けがピッタリと行きません。その調整が半端だと、どうしても取ってつけた感が残りますので、しっかりと作業しましょう。そうした作業は、このジャンクションプロデュースだけでなく、エアロを追加したようなバージョン違いキットの制作では基本と言えます。

VIPカー、しかもジャンクションプロデュースと言えばルームミラーから吊るす『ふさ』。キットにもパーツが付属する重要アイテムです。我が師匠の一人・北澤さんに言わせれば、『ジャンクションプロデュースのふさはクルマより重要。むしろふさに車体が付いている!』との名言(?)が。しかしプラスチック感が拭えないパーツ形状に、このままでは……と悩んでいると、閃きました。

釣りに使う撚り糸『PEライン』を使い、うまく束ねて結び形状を出してやれば、と。これで自然なふさを再現することが出来ました。PEラインは強度がありつつも細く、しなやかで馴染みがいいのが特徴。カラーも色々ありますので、ふさの再現にぜひ一度お試し頂いてはいかがでしょうか?

今回のY31、内外装とも地味にコツコツ手を入れた事で自分的にはかなり大化けしたのでないかと自負しているのですが、皆さんの目にはどのように映るでしょうか…? お楽しみ頂けたら幸いです」

作例制作=Ken-1/フォト=服部佳洋 modelcars vol.267より再構成のうえ転載

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