音楽と文化にあふれた龍山で4日間、創造的な表現の祭典が開催
最新のポルシェ「SCOPES」フェスティバルは、2023年5月のストックホルムでの成功に続き、韓国・ソウルに向かい、40人以上の韓国人アーティストやクリエーターの作品を紹介した。
フェスティバルの4日間、韓国の首都の旧発電所跡地に建つ「Layer20」は、インスタレーション、音楽ライブ、パネルトーク、上映会など、芸術的インスピレーションの拠点へと変貌した。このフェスティバルの目的は、クリエイティブな自由を支援し、地元の才能にスポットライトを当て、成長を分かち合う場を育成することだった。
【写真15枚】ソウルの注目スポット・龍山での、ポルシェの熱い4日間!
地元のクリエイティブ・シーンの多様性
ポルシェAGのCMOであるロバート・アーダー氏は、「私は、ソウルのクリエイティブシーンの多様性に感銘を受けています」と語る。「ポルシェはポルシェSCOPESを通じて、クリエイティブな才能を持つ若手アーティストのためのユニークな出会いの場を提供するだけでなく、成長を続けるグローバルコミュニティへの持続的なアクセスを提供しています。これは、アーティスト自身をサポートするだけでなく、ポルシェというブランドの多面性を示すものでもあります」
ソウルで目立ったのは、韓国の新進アーティスト「MLMA (MeLoveMeAlot)」がカスタマイズした、鮮やかなグリーンの「911 (993型) カレラS」のアートカーだ。また「Procaryotic Cell No.0,1」と題されたアートカーは、ソウルを拠点に活動するアーティスト、キム・ジュンス氏によるもので、微細な生命を具体的な物理的形態に変えることを得意としている。
イベントの参加者は、Layer20の屋外テラスに展示されたキム・ヨンス氏の壮大なキャンドルのシルエットを鑑賞する機会も得た。一方、シン・ダンビ氏とリ・ソク氏によるアーティスト・デュオ「SHINLIART」は、「The Reason Our Work Was Delayed」と題した魅惑的なインスタレーションを発表した。
パフォーマンス面では、オルタナティブK-POPグループ「バルミング・タイガー」が木曜日にセットを披露。続いて日曜日には、高い評価を得ているミュージックビデオ・ディレクターのペナッキー氏と共同監督した映画作品「Moving Forward The Movie」を上映した。
一方、振付家のアイバン氏は、20人以上のダンサーを含む魅惑的なダンス・パフォーマンスでイカロスの神話に命を吹き込んだ。その他「Studio Namsan」は、フェスティバルの期間中、ゲストのために没入型のDJセットをいくつか企画した。
ポルシェSCOPESフェスティバルの最大の魅力のひとつは、洞察に満ちたパネルトークだ。急成長を遂げる韓国のクリエイティブ・シーンに深く切り込んだこのパネル・トークでは、アーティストの中でも特にリュ・アヒョン氏がアート対消費主義についてのディスカッションをリードし、国際的な主要アートフェアの影響力にも焦点を当てた。
ソウルで開催されたこのポルシェSCOPESフェスティバルは、4日間とも入場無料だった。これは、世界のアートとクリエイティブ・コミュニティを支援するというポルシェの長年の伝統を引き継ぐものである。
ポルシェSCOPESについて
2018年にベルリンで開催されたフェスティバルからスタートしたポルシェSCOPESは、革新的なデザイン、アート、音楽、テクノロジー、社会的言説を通じて、クリエイティブな都市生活者を結びつけることを目的としたグローバルプラットフォームである。
各開催都市のエッセンスを取り入れることに重点を置いたこのフェスティバルは、これまでにアムステルダム、東京、ワルシャワ、ストックホルムなど、画期的なアートの世界的中心地を訪れ、2020年にはデジタル版で東南アジアのクリエイティブな才能にスポットライトを当てた。