CARSMEET モデルカー俱楽部

ボディも塗り上がって制作はいよいよ佳境へ!アオシマ製プラモ「ナイト2000」をノーマル戻し!第5回【CARSMEET モデルカー倶楽部】

3つのモデルの共通装備・専用装備とは

アオシマ製プラモデルのナイト2000から、そのベースとなった1982年型ポンティアック・ファイアーバード・トランザムを制作してみようという連載、第5回である。

【画像32枚】深紅に染まっていくボディの塗装工程を見る!

今回の作業内容としてはボディの塗装ということになるが、こちらの本文の方では、そこにも関わる内容と言える、ファイアーバード・シリーズ全体の装備について述べていくこととしよう。これまでの回においてもすでに述べた通り、実車はベースモデルであるファイアーバード、その豪華版としてのファイアーバードS/E、そして最もスポーティなファイアーバード・トランザムの3種からラインナップを構成していた訳だが、以下、1982年型におけるその違い、それぞれの特徴について見ていきたい。

まず、この3つのモデルにおける共通の装備である。エンジンやメカニズムについては前回述べたので若干省略することとして外観から触れていくと、ボディ同色のエンデューラ(樹脂)製フロントパネルおよび前後バンパー、ブラック仕上げのフロントグリル、フロントエアダム、そして電動リトラクタブル式ハロゲンヘッドライトなどが挙げられる。つまり、基本的なルックスにおいては違いが少ない。

インテリアにおいて全モデル標準装備となるのは、ブラック仕上げのインパネ、布製ヘッドライナー、カットパイル地のカーペット、フルレングスのコンソール、フォーミュラタイプ(3本スポーク)のステアリングホイール、サイドウィンドウ・デフォッガー、フロントバケットシートおよび折り畳み式のリアシート、パワーステアリングなどが挙げられる。ラゲッジスペースにはカーペットが敷かれ、左側にロック可能な小物入れがあり、右側に省スペースタイプのスペアタイヤが備わるが、これらも共通の標準装備だ。

S/E以上(S/Eおよびトランザム)で標準装備となるのは、エクステリアにおいてはストライプ入りのロワーアクセントペイント、ブラック仕上げのドアハンドル、左側リモコン式ミラー(ファイアーバードでは手動式。右側は全車凸面鏡)、フルワイズのブラックテールランプなど。

足周りでは、ファイアーバードではスチールホイール+ハブキャップとなるのに対し、S/E以上にはアルミホイール(ターボキャストと呼ばれる形のもの)+センターキャップ(エアロカバー)が具わるが、このキャップはS/Eではボディ同色、トランザムではボディカラーに関わらずブラックとなる。タイヤはファイアーバードでは195/75R14グラスベルトタイヤであるのに対し、S/Eとトランザムでは205/70R14スチールベルトタイヤを装着。

また、両モデルではこのタイヤを含めたスペシャルサスペンションパッケージ(14:1ステアリングレシオ、フロント30mm/リア12mmスウェイバー)が組み合わされるが、これはファイアーバードでもオプションで選ぶことができた。

S/Eだけのフィーチャー、トランザムだけのアイテムは何?
一方、豪華モデルとしてのS/Eの存在を主張するのは、ボディ同色のサイドモールディングおよびドアハンドルインサートがあるが、後者はファイアーバードでも装着可能である。この他ロック式のフューエルリッド、グレードアップされた防音材、カスタムペダルトリム、カラーコーディネイトされたカスタムシート(マップポケット付き)およびショルダーベルト、電動ハッチリリースなどもあるが、これらはファイアーバードおよびトランザムでもチョイス可能となっていた。このほかリアハッチワイパー/ウォッシャーもあったが、これはトランザムでは装着は不可能となる。

トランザムの証である専用装備品として挙げられるのは、外観ではフロントおよびセイルパネル(リアピラー)に付く専用デカール、フロントフェンダー(前輪後ろ)のエアエクストラクター、前後ホイールアーチのフレアであった。リアウィングが標準で装備されるのもトランザムのみであるが、これはS/Eでもオプションで装着は可能。このように、トランザム専用となる装備は意外と少ないのだが、こうして文字だけでも分かるように、ひと目で識別可能なモデルであったのも特徴である。

作例制作・写真:北澤志朗

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