BMW

一流ブランドを使いこなしより上質なスポーツカーへ。KW x AKRAPOVIC x BBS Germany「Hashimoto Corp. BMW M2(G87)」

世界各国から最高峰ブランドを集結させることによって、BMW M2は乗員の官能を刺激させながら上質な乗り味へ。こんなハイエンド・ヨーロピアンコラボを日常に取り入れたい。

ベストアンサーを探り育てる楽しさがある

橋本コーポレーションが煮詰めるBMW M2(G87型)は、過激なアピアランスからは想像できないほど、しなやかで快適なライドフィールを持つ。その直接的な要因は足まわりにある。KW V4は伸び側16段階、縮み側の低速域6段階、高速域14段階の減衰力調整機能を持つ3ウェイ方式の車高調だ。レース譲りのタフスペックながらガチガチではなく、瞬時に路面のカドをいなしてくれる。40mmほどローダウンしていて、アドバン・ネオバAD09を履くとは思えない。速度を上げても路面から四輪がまるで離れようとせず、ノーズは鋭く内を向き、リアはおもしろいように追従する。

Hashimoto Corp. x BMW M2[G87]/橋本コーポレーションおよびKWオートモーティブジャパンは単に製品を輸入するだけではなく、率先して日本でのテストを実施する。幅広い選択肢や調整幅を活かして日本の交通環境下やサーキットでの最適解を見出す。

同じKWオートモーティブグループにあるBBSジャーマニーにあるCI-Rアンリミテッドホイールの効果もあるのか。特殊なハブアダプターを採用することで一定の範囲で汎用性を持たせた革新的な製品だが、何よりホイール自体が高性能だという前提がある。フローフォーミング製法を駆使して生産される軽くて、そして強いホイールは、結果としてサスペンションやタイヤの性能を最大限に引き出すことに寄与する。

5本クロススポークで構成されるBBS CI-R。特殊なハブアダプターを介することにより、P.C.D.とインセットを可変として汎用性を持たせたのがCI-Rアンリミテッドだ。M2のホイールサイズは9.5J×20と10.5J×20が用意される。

速度域を上げていくにつれて、今度はアクラポヴィッチが存在感を増していく。右足の動きと呼応するように、背後から迫力があって心地よいサウンドが届く。エキゾーストシステムのエンド部分を、フルチタンのスリップオンラインに置き換えているからだ。出力性能の面では、純正比で最高出力+3.7kWよりも、最大トルク+13.5Nmの恩恵に授かれるようだ。ぶ厚いトルクを持って背中を押されるようにして、そこに快音が伴うのだから堪らない。フットワーク性能との相乗効果を述べるのなら、純正比マイナス7.3kgという軽量化も無視できない。

システムのエンド部分を置き換えるスリップオンラインと同時装着となるのがカーボンのテールパイプセット。

そんなアクラポヴィッチは、エキゾーストシステムのみならずボディパーツにも乗り出した。チタンとともに有するカーボン成型技術を持って、ディフューザーやリアウイングなどを開発した。通常のカーボン目のほか、大理石調のチョップドカーボンを選ぶこともできる。こうした遊びゴコロを持ちながらも、単なるドレスアップパーツではなくエアロダイナミクス性能を高める機能部品である。チタンの骨組みを使って屈強かつ軽量に仕立ててあるし、ウイングの角度を3段階で調整できる。先に触れたKW V4による減衰力調整幅の広さと相まって、走るステージや好みに応じて、ベストアンサーを見つけていく楽しさがある。

車両に装着されるのが通常のカーボン。写真は登場したばかりのチョップドカーボン柄だ。ウイングにはチタンの補強材が組み込まれ、アルミ製スワンネックブラケットで固定される。ウイングの角度は3段階調節できる。

これらセッティングに関しては橋本コーポレーションおよびKWオートモーティブジャパン、または全国のプロショップが親身になって相談に乗ってくれる。世界各国から選りすぐる一流ブランド、それ自体に高い性能と個性が宿るのはもちろん、ブランドミックスさせながらもすべてが同じ方向を向いて上質なスポーツカーへと昇華させていることが、このM2の乗り味を通して自然と理解できた。

KWが“ストリートパフォーマンス”と謳うラインナップの最高峰がV4だ。きめ細かい調整幅は本文で記した通り。ストリート向け、トラック向けなど推奨値があるものの、好みや仕様に応じてセッティングは自由自在だ。

【PARTS LIST】
■リアウイング(チョップドカーボン) ¥843,700
■テールパイプ(チョップドカーボン) ¥401,500
■リアディフューザー(チョップドカーボン) ¥341,000
■KW V4 要問い合わせ
■BBSジャーマニーCI-Rアンリミテッド(9.5J×20) ¥162,800(ブロンズ)/¥139,700(サテンブラック)
■BBSジャーマニーCI-Rアンリミテッド(10.5J×20) ¥168,300(ブロンズ)/¥145,200(サテンブラック)
■アクラポヴィッチ・スリップオンライン ¥851,400
■アクラポヴィッチ・エボリューションリンクパイプセット ¥391,600
■アクラポヴィッチ・テールパイプセット(八角形) ¥339,900
■アクラポヴィッチ・リアウイング ¥713.900
■アクラポヴィッチ・フィッティングキット(for G87 M2) ¥25,300
■アクラポヴィッチ・カーボンリアディフューザー ¥310,200

問い合わせ先=橋本コーポレーション TEL072-761-7351 https://www.h-c.co.jp
KWオートモーティブジャパン TEL075-771-7351 https://www.kwsuspensions.jp

フォト=山本佳吾 ルボラン2024年6月号より転載

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING