ミニバン・ブームの火付け役!
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEOの、10-11月の新製品予定が届いたので、その中から気になるアイテムをピックアップしてご紹介しておこう。シボレー・アストロの前期型が、10月に発売となるとのことである。
シボレー・アストロといえば、日本でミニバン・ブームを巻き起こした車種として記憶されるが、現在に至るまでミニバンという存在が自動車市場の中でメジャーな存在であり続けていることを考えると、その重要性、日本車に与えた影響は非常に大きなものと言えるだろう。
アストロは、ミニバン市場に先鞭をつけたクライスラー系2モデル(ダッジ・キャラバン/プリマス・ボイジャー)への対抗車種として、1985年型で登場した。FFであったクライスラー系ミニバンに対しアストロはFRを採用、1990年型からはAWD(全輪駆動)も追加されている。1994年型ではリアオーバーハングを延長したEXT(エクステンド)ボディが標準となり、1996年型で大幅なフェイスリフトを実施、2005年型まで生産された。
異様なまでの細部へのコダワリに注目!
トミーテックでは、この前期型アストロを最上級グレードであるLT、EXTボディの1994年型としてミニカー化。そのプロポーションを見事にスケールダウンしているほか、ディテールにもこだわりを見せている。リアドアは、ダッチドアと呼ばれる上部跳ね上げ/下部観音開き式を再現。シャシー裏面も一部を別パーツとし、サブフレームやサスペンションを的確に表現している。フロントのダブルウィッシュボーン・サスペンションがトーションバー使用となるのはAWDの特徴(FRではコイルスプリング)だ。
また、シャシー裏面の画像をよく見ると、マフラーエンドの形状に違いが持たされているのが分かる。これはブルー系ツートンの方は日本向け正規輸入車仕様を再現しているため。グレーの方は米本国仕様で、そのためリアコンビランプの配色が異なっている。また、ツートンの方はオプションのアルミホイールを装着しているのもポイントだ。
価格はどちらも4,290円(税込)、10月発売予定。なお、写真は試作品のため、実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。