フロントまわりは一層アグレッシブなデザインに
BMWは昨年、主力モデル「5シリーズ」新型を発表したが、その最強バージョンとなる「M5 セダン」新型の開発車両をカメラが捉えた。
【画像12枚】驚愕のスペックを誇る次期BMW「M5」のスクープショットを見る
同ブランドは直近18ヶ月、サルーンよりもワゴン「M5ツーリング」の開発に重点を置いてきたが、久しぶりに最高のスパイショットを撮影することができた。
捉えたプロトタイプは、一気にカモフラージュが削ぎ落とされ、M5の新機能がより明確に確認できるようになっている。
アグレッシブさはフロントエンドが特に顕著で、ヘッドライトはビニールカバーが剥がされ、丸みを帯びたキドニーグリルは、上部が閉じられている。バンパーでは、冷却のためにエンジンに大量の空気を供給する台形インテークを装備、両端の垂直エアベントはホイールでの乱気流を防ぐエアカーテンの役割を果たす。
ワイド化されたタイヤハウスには、フロントに巨大な20インチのアロイホイール、リアに21インチのホイールが収納されており、ドリルドディスク、青いブレーキキャリパーが見えている。
リアセクションに移ると、トランクリッド上にスリムなスポイラーを装備、リアバンパーのインテークは、フロントの台形デザインを再現しているほか、クワッドエキゾーストパイプがインストールされている。
キャビン内のレイアウトは新型5シリーズと共有するが、カーボンファイバートリムを備えたシートなど、スポーティかつ上質な空間が提供されることは間違いない。
注目の心臓部だが、ライバルのメルセデスAMGがV8から直列6気筒や直列4気筒へダウンサイジングしたのに対し、BMWはV8をキープ、電気ブーストを投入する予定だ。
噂によると、「XMラベルレッド」の4.4L V8プラグインハイブリッドを流用、ラベルレッドでは最高出力748psを発揮するが、M5ではデチューンされ最高出力728psを発揮するが、最大トルクに関しては、1,030NmとM5がわずかに上回る。これが事実なら、先代の「M5 CS」よりなんと102psも上回る狂気のスペックと言える。また電動「i5 M60」の最高出力601ps、「i7 M70」の659psをも凌駕、同ブランド最強セダンに名乗りを上げることになるのだ。
BMWセダンの歴史を塗り替える新型「M5」のワールドプレミアは、2024年内と予想されている。