VK/AFのイラストで特に魅力的なもののひとつは、夜の情景である。セールスツールとしては不適当ではないかと思うくらいクルマそのものが暗く描かれたものもあるのだが、「クルマがハッキリ見えない」などということとはお構いなしに絵としての魅力が高く(もちろん見えるように描かれているのだが)、結果としてクルマも魅力的に映るという、それは非常にハイレベルなものである。この絵はそこまで暗くはないが、平凡なイラストレーターなら、車体そのものは背景から浮き上がるよう、青いトーンとは無縁に、もっと鮮やかに描くだろう。