1970年代のバンキットはこうした表面の模様替えによっていくらでも時代の変化に追従できる強みがあったが、このキットはとりわけ群を抜く人気があった。デカールの質の改善、別売りデカールの誕生にも、バイセンテニアルは深く関係するできごとだったのだ。箱の側面にはカスタム仕様のパーツ紹介となるが、318-cidのV8はストックのままだ。こんなところに、カスタマイズという行為の変質も窺える。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる