1974年、AMC・グレムリンのファクトリーストック版とファニーカー版がほぼ同時にリリースされたことは、時代の決定的変化を象徴するできごとだった。これは貴重なファニーカー版の箱絵だが、描かれているような巨大なフードスクープはキットには含まれておらず、ストックのエンジンフードの枠内にうまく収まりがつく程度のものに過ぎなかった。これをファニーカーらしいシャシーと組み合わせたキットなのだが、パッケージの説明と内容の不一致はこの時代、だんだんと激しさを増していった。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる