シェップ氏の技法はリアリズムの技法であり、それは対象となるモデルを問わず応用が利く普遍的なアプローチだったが、とかくぴかぴかの仕上がりを是とするパッセンジャーカー・ビルディングの世界にそのまま(見よう見まねで)取り入れるにはやはり抵抗も強く、頭ごなしに否定的な論調も当時から多かった。柔軟だったのはやはりトラックの愛好家で、そこに登場したamtのフォード・F-350はまさに渡りに船だったといえる。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる