1975年次のアニュアルキットに共通した「ブレイクスルー」箱絵のフォード・F-350。見るからに薄い壁を突き破る演出は、役者がピントなどではかえって弱々しさを感じさせてしまうが、このタフなピックアップに限ってはよく似合った。アニュアルキット最盛期はおまけのようなコンパクトカーキット枠に置かれ続けたピックアップだが、マッスルカー時代終焉後には新しいタフネスの象徴として、実車ともども人気を大いに獲得していく。 写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史 記事にもどる