LE VOLANT モデルカー俱楽部

大スケールの「マクラーレンMP4/4」!プラッツ取り扱いプラモ、2025年3月の新製品【LE VOLANTモデルカー俱楽部】

当時の興奮がでっかく蘇る

模型メーカーのプラッツが取り扱う新製品から、12月発売の新製品をご紹介しよう。注目の大スケール・プラモデル、「1/12 フォーミュラシリーズ マクラーレン MP4/4 1988 ワールドチャンピオン」である。

プラッツ/BEEMAXといえば、先にはロータス99Tをやはり1/12でキット化しており、同スケールでのこのマクラーレンMP4/4については、その登場を楽しみに待っていた方も少なくないだろう。1980年代後半に盛り上がったあのF1ブームでも、主役級の役割を果たした1台と言えるのだから。

MP4/4は1988年シーズンのF1世界選手権で圧倒的な強さを誇ったマシーンで、デザインを担当したのはスティーブ・ニコルズ、そしてゴードン・マーレイの意見も採り入れられている。1981年のMP4/1からのMP4シリーズ4作目ではあるが、ここで全体的な設計を刷新し、カーボンモノコックのシャシーとそこに装着されるボディは低く、平たくデザインされ、空力性能を高めていたのが特徴だ。

搭載されたエンジンは、このマシーンの強さの理由として大きな存在と言える、ホンダの1.5リッターV型6気筒ツインターボ、RA168E。当時のホンダは第二期F1参戦6年目、絶好調の時期と言え、翌年のレギュレーション変更を前にしたこの最後のターボエンジンは最高出力685馬力を発揮した。

このMP4/4をドライブしたのは、当時1985、86年と連続で世界チャンピオンを獲得していたアラン・プロスト、そしてあのアイルトン・セナ。最強マシーンと凄腕ドライバーの組み合わせによって、同シーズンは全16戦中15戦でMP4/4が勝利。その強さを歴史に刻んだのである。

さて、気になるキットの内容だが、マクラーレン全面協力による実車取材はもちろん、当時のメカニックのアドバイスなども参考に設計されているという。そのため外観からコックピット、そしてメカニズムの細部まで、大スケールに相応しい再現ぶりとなっているようだ。カウルは完成後も着脱可能で、その下にはV型6気筒ツインターボやミッション/デフ、サスペンション、補機類までがしっかりと収まるのは、写真からも分かるだろう。

キットがモチーフとしているのは、1988年シーズンの第3戦モナコGP仕様。初回限定としてレインタイヤもセットされており、セナが圧倒的なパフォーマンスでポールポジションを獲得したウェット路面での予選の様子を再現することも可能だという。価格は30,800円(税込)。

さらにリアルに仕上げられるパーツも別売で!
またこのキット専用の製品として、「マクラーレン MP4/4 1988 ワールドチャンピオン用ディテールアップパーツ」も用意されている。これはウィング翼端板やラジエター等のメッシュパネル、シートベルト金具、さらにタイヤロゴ塗装用ステンシルなどを収めたエッチングに、カーボンデカール、そしてアンテナ/配線基部やホイールナットなどの金属パーツをセットしたもの。キットの仕上がりをより一層高めてくれることだろう。価格は13,200円(税込)、こちらも2025年3月発売予定だ。

【問い合わせ】プラッツホビコレ(購入サイト)

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