1960年初出の古いホットロッドのキットから、そこに凝縮されたモノグラムの「性格」を考えてみよう。ホットロッド・マガジン誌1959年10月号の表紙を飾ったスーパーチャージド・ショーピース、グラスホッパーを模型化しながら、ビルダーの2人のジョン(ジェラハティーとクロウフォード)には1セントの対価も支払わず、飛蝗でなく蜂と言い張った。時代の大らかさより、amtらデトロイト勢や、ライセンス取得に意欲を燃やすあまりSEMA(旧スピード部品製造者協会)設立に深く関わったレベルとの「育ちの違い」に注目。(品番PC61、写真はリイシュー版)
撮影:秦 正史