バスタブに的確な深さがあるのは、フロアが二重ではないからだ。インテリアタブの裏側には車体裏面としてのモールドがされており、先ほどお見せしたシャシーにこれがそのまま合体する形となっているのである。フレーム別体の戦前車のキットで採用されていた構成を流用したものとも言えるが、この構造はやはり無駄に分割線ができてしまうのが嫌われたせいか、後年のキット(他社でなくモノグラムも含め)にはあまり受け継がれなかったようである。 撮影:秦 正史 記事にもどる