リアパネルはバンパー下のバランスパネルまで含めて別パーツだ。完全新規キットのアドバンテージである正確性という点では、内部再現だけでなく外観のバッジ類や細部モールドが挙げられる。アニュアルキットでは、年次改修が不徹底なためのエラーがあったり、あるいは実車の方が発売スケジュールぎりぎりのデザイン変更を行ったため、並行開発されたキットの方がそれをフォローできていなかったりという問題があったが、過去の車種を完全オリジナルな車両の取材によってキット化すれば、そうしたミステイクとは無縁である。
撮影:秦 正史