箱の側面ではやはりエンジンがアピールされている。よく語られるところによれば、当時のモノグラムではエンジンを想定される1/24スケール・サイズより10パーセントほど大きく設計することを是としており、このキットの売りであるはずのヘミも例外ではない。つまりエンジンは1/21.82スケール。この気にしはじめたらきりがない点も、当時は迫力ある精密さにひと役買っていたふしがある。デフォルメという方法論は、ひょっとしたらモノグラムに源流をもつ設計思想なのかもしれない。 撮影:秦 正史 記事にもどる