これが旧版のデカールだ。車名のロゴとともにワシの絵が入るのは、この1974年型より前、1972-1973年のUSA-1のスタイルだったようである。さて、ここまで比較して見てきたところ、キットを作ろうという人にとって、新版がいかに行き届いた改修を加えているかが分かるであろう。と同時に、それは旧版のキットの価値を損ねるものでもない。1974年製のキットは、当時の空気と匂い、そしてmpcの奮闘ぶりを伝える存在として、今なお価値の高い逸品なのである。
写真:秦 正史(ご提供画像除く)