パワーモデラー事件の前、1991年から1993年にかけてレベル・チームがどんな仕事に精魂傾けていたかといえば、プロスポーツマン・クラスの4タイトルを磨き上げることに余念がなかった。見た目は古風な市販車ドアスラマー(普通にドアを開けて乗り降りするマシンで、ドアがあること自体がルールのひとつだった)、中身はフルチューブの完全なクオーターマイル・ビースト。ホイールベースや燃料の自由度は高く、長くて低い個性派がそろっていたクラスだ。これはその中のひとつ、’58クリスティーン・プリマス(品番7350)。
写真:秦 正史、畔蒜幸雄