ボックスサイドには、かつてのアメリカンカープラモ/アニュアルキットにみられたような饒舌はなく、淡々と完成見本が3カットに分けて収められているに過ぎない。見本はとりあえずブラックだが、もちろん勝手知ったる愛好家には、パレードグリーン、カッパーブラウンメタリック、ゴーギャンレッド、クラウドホワイトへの道もひらかれているのみならず、当時の300Cには用意されなかったブルーやイエロー、オレンジをあしらって、手軽かつ強度の高いオリジナリティーを発揮する余地がもちろんある。
写真:羽田 洋、秦 正史