どこか線の細い精密路線をずっと歩んできたレベル・ブランドにしては骨太で、キットに含まれる塗装不要ボディーパーツは、見るべき者の眼に驚異すべきものと映るすばらしいプロポーションがそなわっている。おそらく'70シェベルの最高峰だと思う。ボックスサイドもトップと同じ冴えない写真だが、それがかえって暗号のように機能している。1985年にモノグラムから1/24スケールで出て不評に終わった'70シェベルの、これはあきらかなリベンジ・マッチである。
写真:羽田 洋、秦 正史