ミニカーのパーツのような印象が強いタイヤだが、ホワイトウォールにはパーツが用意されていた。なお、当時のレベルの資料には、パーツはすべてランナーに付いた状態で塗装工程にまわされていたことが明記されていた。つまり、この製品を手にするユーザーが「上級者」であればあるほど瑕疵が気になる仕様であるということだ。しかし製品は初心者をあくまでターゲットとしており、結果としてそうした層が「きわめて薄かった」という問題を除けば、方向性としては決して誤ってはいなかった。展開は2001年を最後に中止されている。
写真:羽田 洋、秦 正史