このキットがコンピューターによる設計のものであろうと考えられるのは、このドアトリムに見られるような特異な構造も理由である。通常、カープラモのドアトリムはウィンドウから下の部分のみのパーツとなっているが、このキットでは上部まで含めて(だからこの場合はドアトリムではなくボディーサイド裏側全体と言うべきなのだが)がまるごとパーツとなっているのだ。これだけならエレールのクラシックカーのキットなどにも見られた構造だが、このキットでは組み立て方も特徴のあるものとなっている。これは後ほど触れよう。
写真:羽田 洋、秦 正史