21世紀のレベルはこれを「プラモデルこそ最良の資料」と呼ぶにふさわしいアプローチでみごとにキット化した。文字だらけでいちばん退屈なボックスサイドをご覧にいれよう。驚きの新事実はここにはないし、ポーラーライツのように気の利いたレア写真でも配してくれた方がよかったんじゃないの、と筆者も思ったが、これこそはレベルの自信である。いいから箱をあけてパーツをご覧よ、全部ちゃんとやってあるんだよ——レベルは長ったらしく退屈な言葉を費やして、そんなシンプルなことを「語って」いるわけだ。
写真:羽田 洋、秦 正史