すでに述べた通りサイドビューの写真で露わになっていたが(箱天面の写真でもすでに分かる)、サイドモールが弓なりな形になってしまっている。これは写真のようなアングルで見ると強く実感されるだろう。実車でも完全な直線ではないのだが、ここまで極端に弧を描いてはいない。さてこれを直線に近く修正したとすると、今度はモール下端と前輪ホイールアーチが妙に近すぎることになってしまう。ホイールアーチが大きい、あるいはそのリップが分厚いのか、それともボディーの上下寸法がそもそも足りていないのか……。考えると実に悩ましい部分である。
写真:羽田 洋、秦 正史