
ビデオは全3編発表される予定
日産は2025年6月後半に正式発表予定の新型「リーフ」について、開発を担当した商品企画、デザイン、開発チームのメンバーを特集した3部構成の短編ビデオシリーズを作成。6月3日にその第1弾を公開した。
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第3世代となる新型「リーフ」は、2010年の初代モデル発売以降に蓄積した知見に基づいて開発されたという。同車は発売以来15年間でグローバルに約70万台を販売、その推定累計走行距離は約280億kmに及ぶ。初のグローバル向け量産型電気自動車となったリーフは、「日産ブランドのDNAである『他のやらぬことを、やる』を体現すると同時に、日産のハートビートモデル」のひとつであるとされる。様々な革新的技術を搭載したという新型リーフは、日産ブランドをより強化する役割を担うとのこと。
日産グローバル商品企画部門の責任者、リチャード・カンドラー氏は以下のように述べた。
「新型『リーフ』は、EVの購入に意欲的なお客さまのためだけでなく、内燃機関車の代わりとなる選択肢になることを目指して開発してきました。感性と合理性のバランスを取り、スリークで大胆なデザインとファミリー層のニーズにも応える考え抜かれたパッケージングの両立を目指したのです」
優れた空力性能と、それを実現した技術
ビデオの第1弾は「なめらかで大胆、考え抜かれたデザイン」と題したもの。以下、そこで述べられている内容も含め、日産が公にしたデザインの裏側についてお伝えしよう。
新型リーフのエクステリアデザインは空力を重視して設計されたものであるが、デザインと開発チームは、「スリークで大胆なエクステリアを持つファミリーユースに適したEV」という狙いを形にすべく努めただけでなく、米国と日本での空気抵抗係数(Cd値)0.26という驚異的な数値を達成。さらに欧州仕様では、専用のホイールとドアミラーデザインの設定により、さらに優れた数値として0.25を達成している。
そして、フラッシュドアハンドル、グリルシャッター、最適化されたホイールデザイン、フラットなアンダーフロア、そして空気抵抗を抑制するファストバックシルエットを採用することにより、空力性能がより高められたという。
プログラム・デザイン・ディレクターの田勢信崇氏は以下のように述べている。
「すべてのデザインエレメントは空力効率とエネルギー効率を考えて決定してきました。調光パノラミックガラスルーフも例外ではありません。これにより、空気の流れが剥離する重要なポイントで車両の高さを12mm減少させながら、調光機能を備えることで室内の十分なヘッドルームを確保できました」
オプションの遮熱仕様の調光パノラミックガラスルーフによって、室内空間を圧迫する従来のサンシェードは不要となり、後部座席のヘッドルームを確保。さらにエレクトロクロミック技術によって、ボタン操作ひとつでガラス層内の分子の並び方を調整、透明度と室内に入る光量をコントロールでき、いつでも明るく快適な室内空間を楽しめるという。調光パノラミックガラスルーフには赤外線(IR)反射コーティングも施され、日射による負荷を軽減するとしている。
また、日産のCMF-EVプラットフォームはフラットなフロアを実現し、乗員全員に広々とした開放感をもたらすとのこと。新型リーフはこのように、実用性を犠牲にすることなく、スリークで大胆なエクステリアデザインを実現したとビデオでは説明されている。このビデオシリーズでは、このような新型リーフについての詳細を全3回に渡り紹介していくという。