新型4xeの特徴は内装にこそあり！
2025年5月6日、9年ぶりのフルモデルチェンジとして華々しくワールドプレミアされた新型ジープ「コンパス」。その時点ではデザインやパワートレインについてが明らかにされたのみであったが、追って6月27日、高い効率性の理由として「空力性能の追求」があったことが公にされた。そして7月７日、今度はコンパス4xeのインテリアについて情報が公開されたのである。
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タフネスの哲学が反映されたキャビン
ジープではコンパス4xe（コンパスの中でも特に走破性を高めたモデルとなるようだ）のインテリアを、他のどのモデルとも一線を画す、デザインと機能性の新たな次元を提供するものとしており、このバージョンで最も特徴的なアップデートはキャビン内にこそあると述べている。
その内装はアウトドア愛好家特有のニーズを満たすよう、耐久性と実用性を最大限に高めるため素材を厳選してデザインされたもので、シート生地はポリウレタンコーティングされており、耐久性は従来の布地の2倍、手入れも大幅に簡単だという。
リアシートのシートバックには傷防止加工の施されたものが用意されており、ペットを飼っている人や頻繁に荷物を運ぶ人にとっては、特に有意義な装備となるだろう。さらに収納機能も追加されているばかりでなく、床の保護は泥や砂利・水・破片に対して頑丈なゴム製マットで強化されている。
「私にとって、新型 ジープ コンパス4xe は、単に私が形づくりに携わった製品というだけでなく、私のライフスタイルをサポートし、性能と実用性を両立させ、日々の生活の中で冒険心を持ち続けられる車なのです」
とジープデザイン・ヨーロッパの責任者、ダニエレ・カロナチ氏は説明する。
「私は日々、技術的なディテールやイノベーションに没頭していますが、私たちが作り上げたものの真の価値を感じるのは、プライベートでハンドルを握った時です。小さなお子様やペットを連れたお客様は、アクティブな日常生活から週末のアウトドア旅行まで、あらゆるニーズに対応できる車を求めています。コンパス4xe は、それだけでなく、それ以上のことも実現します。
セレクテレイン・システム（路面の状況に合わせて最適な走行モードをチョイスする、ジープ独自のトラクションコントロール）などの機能は、私が日常的に楽しんでいる山や険しい地形に向かう際に特に便利です。車上で常に見える高度計は、機能的であると同時にインスピレーションを与えてくれるディテールだと思います」
キャビン内のデザイン言語にもこのタフネス哲学が反映されている。一例を挙げれば、タンカラーのカラースキームは、汚れを目立たなくし、過酷な状況下でもクリーンな外観を維持するという観点から選ばれたものだ。また、このモデルの特徴であるレッドのインテリアカラーアクセントは、標準バージョンではシルバーとなる部分。このレッドのアクセントが、4xeトリムの力強い個性を強調しているのである。
さらに本格的オフローダーの領域に
新型コンパスはステランティスSTLAミディアムプラットフォームと、eハイブリッド／プラグインハイブリッド／フルEVなどといったマルチエネルギー・パワートレインを採用。優れた航続距離と多用途な使い勝手を提供するモデルであるとされている。オフロードアドベンチャーと都市環境の両方に対応するよう設計されたコンパスだが、4xeバージョンにより、コンパスはオフローダーの領域にさらに踏み込んだかたちだ。
このモデルは、起伏の多い環境で最大限にパフォーマンスを発揮できるよう設計されているとのこと。主な変更点としては、地上高を向上させる10mm高いサスペンションと、アプローチアングル／デパーチャーアングル／ブレークオーバーアングルをそれぞれ27°／31°／16°に高めたオフロードバンパーのセットが挙げられる。これらの機能強化により、不整地や急な坂道に挑戦する際の機敏性と自信が向上するのである。
また4xeには、耐久性を高める傷防止テクスチャのモジュラー式ブラックジープバンパーシールド、強い日差しの下で運転者の視界を保護するマットな反射防止ステッカー（ボンネット）、そして実用性を高めるリア牽引フックも装備。足元には19インチ・ホイールと、滑りやすい路面に最適な高めのサイドウォールのタイヤが装着されている。その選択は見た目だけでなく、オフロード適応性を向上させるという意図的にかなったものなのだ。
さらにコンパス4xeでは、ジープ 4xeの伝統を象徴するとも言えるセレクテレイン・システムに、さらにオフロード走行に特化したモードを追加している。コンパス4xeは、ケタ違いの自由を求める人々のためにデザインされ、旅の行く先々で活躍できるツールであり、快適さや自信を提供するという、紛れもないジープの魂を体現したモデルだと言えそうだ。
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