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春の美を3台に結晶化。ロールス・ロイス、BEV「スペクター」のビスポーク「Inspired by Primavera」を発表

常に進化し続けるビスポークの姿勢を反映

ロールス・ロイスは2025年8月26日、同社のBEV「スペクター」の新たなビスポーク・シリーズとして、「スペクター Inspired by Primavera(インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ)」を発表した。

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精巧なデザインによって春を表現

このシリーズは、イタリア語で「春」を意味するその名の通り、春の儚くも美しい情景にインスパイアされたもので、季節の異なる側面へ称賛を捧げた3台によって構成される。その最大の特徴は、春の象徴である桜のモチーフが随所にあしらわれていることだ。このモチーフは、ロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーが手描きでスケッチしたものをデジタル化し、エクステリアとインテリアの各所に取り入れているのである。

外観では、咲き誇る桜の枝を描いたコーチラインが手作業でペイントされる。足元には、開花する花から着想を得たという新しい23インチのアロイホイールを採用。一方室内でハイライトとなるのは、ブラックウッド製フェイシアと、センターコンソールに広がる桜の木のデザインだ。この精巧なエッチングは37種類の深さを使い分けたレーザー彫刻で、木の光沢との完璧なコントラストを生み出し、特別な研磨工程を経てディテールを損なうことなく仕上げられている。

さらに、ヘッドレストには花びらをかたどった刺繍が施され、イルミネーテッド・トレッドプレートにも桜のモチーフとシリーズ名が刻まれる。仕上げに、北半球の「春の大三角」からインスピレーションを得て、4796個の光が灯るスターライト・ドアと、5500個以上の星々が輝くイルミネーテッド・フェイシアが、幻想的な室内空間を演出。

ロールス・ロイスのビスポーク・デザイン責任者、マルティナ・シュタルケ氏は次のようにコメントしている。
「春は世界中の文化において祝福の時です。若さやロマンス、冬の暗闇の後の光と暖かさの再来と結びつけられます。その喜びに満ちた変化は素早く儚いため、なおさら貴重なものとなります。スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラでは、お客様が一年中楽しめるように、この瞬間がもたらす感動を捉えました」

「このビスポーク・シリーズの中心には、季節の儚さをロールス・ロイスの永続性を通じて表現するという素晴らしいコントラストがあります。スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラは、お客様の絶えず変化する想像力によって形づくられる、常に進化し続けるロールス・ロイス・ビスポークを反映しています」

3つの異なる「春」とは?

本シリーズは、それぞれが異なる春の解釈を示す3つの仕様で展開される。以下、それぞれについて説明していこう。

Evanescent(エヴァネセント):光り輝く美しさ

春の儚さに由来するモデル。ボディカラーはクリスタルのオーバーコートを施したアークティック・ホワイトで、ターコイズのアクセントがコーチラインやブレーキ・キャリパーなどにおいて施される。インテリアはグレース・ホワイトのレザーを基調に、ターコイズのアクセントとシャルトリューズのパイピングが彩りを添える。

Reverie(レヴァリー):自然の目覚め

新たな始まりや再生といった、春の精神的な側面を探求したモデル。エクステリアはダック・エッグ・ブルーのボディに、フォージ・イエローのコーチラインやブレーキ・キャリパーがアクセントとなっている。インテリアはグレース・ホワイトとチャールズ・ブルーのレザーに、鮮やかなフォージ・イエローが組み合わされている。

Blossom(ブロッサム):再生の季節

春は休眠と満開の間のまばゆい瞬間でもある。そうした早春の希少な花々を思わせる、深く表情豊かなベルベット・オーキッド・メタリックのエクステリアを特徴とし、フォージ・イエローのコーチラインやブレーキ・キャリパーが太陽の光とエネルギーを感じさせる。室内にはグレース・ホワイトのレザーと豊かなピオニー・ピンクのアクセントが組み合わされ、フォージ・イエローのパイピングが季節の活気を表現。

スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラは来年初めまで注文を受け付け、納車は2026年の春より前に開始される予定だ。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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