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【写真37枚】新型ルノー「クリオ(ルーテシア)」発表へ。初代から辿る、欧州を制したベストセラーカーの系譜

欧州Bセグメントの覇者、第6世代へ

ルノーの屋台骨を支え、欧州Bセグメントの絶対的王者として君臨してきた「クリオ(日本名:ルーテシア)」が、待望のフルモデルチェンジを遂げる。その大胆な進化を遂げた第6世代モデルが、ドイツ・ミュンヘンで開催されるIAAモビリティ2025の舞台で、ついにそのベールを脱ぐことになった。ワールドプレミアとなるプレス発表会は、9月8日(月)の午後5時30分(現地時間)に執り行われる予定だ。

【写真37枚】35年間にわたりルノーを象徴し続けたベストセラー「クリオ」歴代モデルの詳細を見る

ルノーを代表するコンパクトカー「クリオ」

1990年の初代登場以来、クリオは常にルノーを象徴する存在であり続けた。その名は単なる車種名を超え、欧州のコンパクトカー市場そのものを代表するアイコンとなっている。35年という長きにわたり、ルノーのベストセラーカーとしてラインアップの中核を担い、その人気は衰えることを知らない。その証左として、直近の2025年上半期においても13万500台という驚異的な販売台数を記録し、熾烈な競争が繰り広げられる欧州市場において堂々の販売台数第1位を獲得している。

さらに過去には「クリオ・ウィリアムズ」や「クリオV6」といった、コンパクトカーの枠にとらわれない、スポーティかつエポックメイキングな車種も多数展開。そのどれもが、今なお世のエンスージアスト達を魅了して止まず、まさに名実ともにヨーロッパで最も愛されている1台だと言えるだろう。

その輝かしい歴史と実績を持つクリオが、今、「大胆な新型」と銘打たれた第6世代として生まれ変わる。この記念すべき世界初公開の舞台として選ばれたのは、ミュンヘンである。9月8日のプレス発表会は、世界中のメディアや自動車ファンが注目する一大イベントとなることは間違いない。ルノーはこの発表会の模様を、自社のデジタルイベントプラットフォームを通じてライブ配信し、現地に赴くことができないファンにも新型クリオの魅力を余すところなく伝える構えである。

プレス向けのお披露目の後、新型クリオはいよいよ一般のファンの前にその姿を現す。9月9日(火)から14日(日)までの6日間、ミュンヘン市中心部に位置するオデオン広場がその舞台だ。この一般公開は、IAAモビリティ2025が展開する「オープン・スペース」イベントの一環として開催され、より多くの人々に開かれた形で新型車の魅力を発信する。

ブランドの未来を担うBEVモデルたちも展示

しかし、ルノーがこのミュンヘンの地で提示するのは、新型クリオという「現在」の到達点だけではない。ブランドの「未来」を指し示す、極めて重要なモデルたちも同時に展示されるのだ。

その筆頭が、デモカーの「アンブレム」である。この一台は、単なるコンセプトカーに留まらない。「低炭素モビリティのための、走る実験室」と位置づけられ、同時に実用的なファミリーカーとしての側面も持つという。その革新的なコンセプトは、ルノーが目指す持続可能なモビリティ社会のビジョンを具現化したものと言えるだろう。

そしてもう一台、強烈な個性を放つのが「ルノー 5 ターボ 3E」だ。伝説的なホットハッチの名を受け継ぎながら、「史上初の電動ミニスーパーカー」として現代に蘇ったこのモデルは、ルノーの情熱と技術力の結晶である。その過激なスタイリングと電動パワートレインが秘める圧倒的なパフォーマンスは、見る者に強烈なインパクトを与えるに違いない。

さらに、スタンドには「ルノー 5 E-Tech エレクトリック」と「ルノー 4 E-Tech エレクトリック」も並ぶ。かつての名車のデザインエッセンスを現代のEVとして再解釈したこれらのモデルは、ルノーの電動化戦略が過去の豊かなヘリテージの上に成り立っていることを雄弁に物語っている。新型クリオを中心に、過去から未来へと連なるルノーの壮大な物語が、このミュンヘンの展示スペースで一堂に会するのである。

ルノーの提供する体験は、車両展示だけに留まらない。スタンド内には、来場者のための独創的な「没入型体験」が用意されるという。その一例が、120枚ものレコードセレクションを誇る新世代の「ヴァイナル・バー」の設置だ。これは、ルノーが自動車を単なる移動機械としてではなく、人々のライフスタイルやカルチャーに寄り添う存在として捉えていることの表れであろう。

また、ブランドの公式グッズを取り扱う「The Originals Renault Store」も展開され、新型クリオの誕生を記念した専用のマーチャンダイジングが発表される。これにより、来場者は新型クリオの世界観をより深く味わい、その記憶を持ち帰ることができる。

35年の歴史を背負い、欧州ナンバーワンの座に君臨するクリオが、第6世代へと進化を遂げる。そして、その傍らには電動化と革新を象徴する未来のモデルたちが並ぶ。このミュンヘンでのワールドプレミアは、ルノーブランドが次なる時代へ向けて力強い一歩を踏み出す、極めて重要な瞬間となるだろう。世界が注目するその全貌が明らかになるまで、あとわずかである。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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