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トヨタが掲げる「カケザン」とは? 実証を開始した「ウーブンシティ」が創出する、未来のモビリティと社会

ウーブンシティ
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食からペットまで! トヨタが考える「モビリティ」の意外な定義とは?

2025年9月25日、トヨタの「ウーブンシティ」での実証がスタートした。豊田章男会長(当時社長)が2020年に米CES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)にてサプライズで発表してから5年以上が経ち、ついにウーブンシティが現実のものになったのだ。

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「インベンターズ」20社中7社は自動車とは違う産業からの参画

今回、トヨタは「フェイズ1」のオフィシャルローンチ(発表)という表現を使っており、今後は段階的にフェイズ2とインベンターガレージを稼働する予定だ。フェイズ1では主に、8つの住居棟とその周辺の建物が完成した。 
ウーブンシティここでは居住者を「ウィーバーズ」、また実証試験に参加する企業等を「インベンターズ」と呼ぶ。式典にはウィーバーズとなった家族2組が壇上に上がり、インベンター7社の関係者とハイタッチを交わして新しい生活の門出を祝った。フェイズ1では300人のウィーバーズを想定している。
一方のインベンターズはトヨタグループ各社を含めて現在20社あるが、そのうち7社(及びアーティスト1名)は自動車とは違う産業からの参画だ。
例えば、日清食品は「栄養最適化テクノロジー」を活用した食品の社会実装、増進会ホールディングス(Z会)は幼児などと対象とした「映像データの活用による子どもの活動や発達段階の可視化」、ダイキン工業の「花粉レス空間の実証」、そして共立製薬は「ペットとヒトの、より良い共生社会のあり方」といったテーマを掲げている。
ウーブンシティこうした各社のテーマだけ見ると、なんだか抽象的で分かりにくい印象がある。だが、各社関係者から実物を交えた説明を受けると、どれもが人々の日常生活に直結するものであり、より良い生活に向けて必要だと感じた。
その上で、各社のモビリティとの関係は当然違う。そもそも、トヨタは「モビリティとは何か?」と自問自答し、モビリティのあり方を決めつけず、モビリティの様々な可能性を多様な分野の人たちと共に考えていこうという発想がある。
ウーブンシティモビリティには、MOVE(移動)やMOVE(感動)など様々な側面があるとしており、
その結果として今回紹介されたインベンターズの初期メンバーがスマートシティに集ったと言えるだろう。
「インベンターズとウィーバーズ」、「インベンターズ同士」、そして「ウィーバーズ同士」の関係が深まることを、トヨタは「カケザン(掛け算)」と呼ぶ。自動車産業史上、異例と言えるトヨタの大胆な挑戦・ウーブンシティ。カケザンが生み出す未来のクルマ、そして未来の社会に期待したい。

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