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「ミニ JCW」が紅葉の日光・いろは坂を駆ける。独BMWチームを魅了した「48のカーブ」と231psの熱情

ジャパンモビリティショーの喧騒を離れ、日光のワインディングへ

BMWグループは2025年11月21日、日本の美しい風景の中を走るMINIの姿を公開した。ジャパンモビリティショー2025への参加は、彼らにとって東京という大都市の喧騒を離れ、日本の多様な自然美を発見する好機でもあったようだ。彼らがドライビングの舞台として選んだのは、日本屈指のワインディングロードとして知られる日光・いろは坂。鮮やかな紅葉に彩られた48のカーブを駆け抜ける相棒として選ばれたのは、MINIの熱き魂を宿すホットモデル「ジョン・クーパー・ワークス(John Cooper Works)」であった。

【画像29枚】日本の秋に映える「赤と黒」。紅葉の日光・いろは坂を駆け抜けるMINI JCWの走行シーンを見る

48のカーブを制する231psの心臓部

旅の起点は日本の首都、東京の中心部だ。そこから約180km北上した場所に位置するのが日光国立公園である。ここにある「いろは坂」は、日光国立公園と奥日光の台地を結ぶ壮観な山岳道路であり、折しも周囲は最も美しい秋の色彩に包まれていた。しかし、この道は単なる美しい景勝地にとどまらない。ドライバーにとっては挑戦の場であり、コーナリングの楽しみを存分に味わうための完璧なステージでもあるのだ。

この過酷かつ魅力的なワインディングに挑んだのは、MINI ジョン・クーパー・ワークスである。そのボンネットの下にはパワフルな2.0L 4気筒ツインターボ・ガソリンエンジンが搭載されており、最高出力231ps(170kW)、最大トルク380Nmを発揮する。この余裕あるパワーが、いろは坂に点在する48のカーブの一つひとつを、純粋なドライビングプレジャーへと変えていくのである。

トランスミッションにはデュアルクラッチ付き7速ATを採用しており、これがこの3ドアモデルに強烈な加速をもたらし、曲がりくねった道での走りを最適なものにしている。ドライバーは標準装備のパドルシフトを駆使することで、マシンのパフォーマンスをさらに自在にコントロールすることが可能だ。

「ゴーカート・フィーリング」で日本の道を堪能

足周りには特別にチューニングされたサスペンションが奢られ、俊敏なハンドリングによるMINI特有の「ゴーカート・フィーリング」を実現している。また、JCWのロゴが輝くチリ・レッド塗装のブレーキ・システムは、過酷な状況下でも最高の制動精度と安全性を保証するものだ。

街中や開けた道はもちろん、今回のような狭い山道であっても、卓越したドライビング・ダイナミクスと俊敏なハンドリングを見せつけるこのクルマは、冒険的な旅の理想的な相棒と言えるだろう。いろは坂でのドライブは、MINIブランドのコアバリューである「情熱、正確さ、そして純粋なドライビング・プレジャー」を、日本の道において改めて強調するものとなったのである。

【ル・ボラン編集部より】

BEVへのシフトが加速する2025年において、231psの純内燃機関を擁するJCWは、もはや一種の「文化遺産」に近い輝きを放つ。日常域ではその硬質な足捌きに少々覚悟を要する場面もあるが、いろは坂のような連続するタイトコーナーでこそ、このマシンの真価は発揮される。一切の雑味を排したハンドリングと、身体の芯に響く排気音。それはデジタルの利便性とは対極にある、自動車趣味の原点回帰とも言える体験だ。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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