「デスティネーション・ディフェンダー2025」が伊東市「奏の森リゾート」で開催
ディフェンダーの世界観を体感できるオーナーおよびファン向けの特別イベント「DESTINATION DEFENDER 2025(デスティネーション・ディフェンダー2025)」が、2025年11月15日(土)から16日(日)の2日間、静岡県伊東市の「奏の森リゾート」において開催された。大室山の麓に広がる豊かな自然に囲まれたロケーションを舞台に、オフロード走行のみならず、音楽、食、そしてモノづくりといった多彩なコンテンツが展開され、ブランドが掲げる「冒険心を満たすライフスタイル」を参加者たちが共有する特別な週末となった。
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ディフェンダーが提案するのは「性能」を超えた「体験」
英国を代表する本格SUVブランドであるディフェンダーは、近年、その卓越した悪路走破性や堅牢なボディといった「クルマそのものの性能」の高さに加え、ディフェンダーというクルマを通じた「体験」や「ライフスタイル」の提案に重きを置いている。この姿勢を象徴するのが、本イベントのわずか1週間前となる11月8日から9日にかけて開催されたばかりの「ディフェンダー・トロフィー(DEFENDER TROPHY)」の日本国内予選会だ。これは新たに立ち上げられた世界規模のアドベンチャー・コンペティションであり、単なるドライビングテクニックだけでなく、チームワークや冒険への適応力が試される場だ。
そして、その興奮も冷めやらぬ中で開催された今回の「デスティネーション・ディフェンダー2025」は、より多くのオーナーやファンに対し、ブランドの哲学を五感で楽しんでもらうための祝祭空間として設計されたといえる。会場となった奏の森リゾートは自然との調和をテーマにした複合施設であり、まさにディフェンダーのある生活をイメージさせる絶好の舞台だった。
物理法則に挑むかのような試乗体験
イベントの核となるのは、やはりディフェンダーの真骨頂である走行性能を確かめる試乗プログラムである。会場には、日常では決して味わうことのできないスリル満点のアトラクションが用意された。その筆頭が「ツインテラポッド」だ。高さ5m、最大傾斜角43度にも達するこの専用スロープは、インストラクターの運転による同乗体験として提供された。空に向かって急勾配を登り、また急降下するという挙動は、ジェットコースターさながらの迫力でありながら、車両の圧倒的な登坂能力と安定性を証明するものであった。
また、参加者自身がステアリングを握るプログラムも充実していた。「ミニテラポッド+バンク」では、凹凸のある路面や斜面を自身の運転でクリアしていくことで、悪路走行における車両のコントロール性を体験できた。さらに、会場内に設けられた特設オフロードコースでの走行や、実際の自然環境の中を走る「林道試乗」、そして周辺の公道を走る「一般道試乗」と、あらゆるシチュエーションでディフェンダーの懐の深さが披露されたのである。
「冒険」を彩るカルチャーとワークショップ
本イベントが単なる試乗会と一線を画していたのは、ライフスタイルを豊かにするアクティビティの充実ぶりにある。特設ステージでは、15日にはシンガーソングライターの荒谷翔大さん、16日にはおかもとえみさんによるライブパフォーマンスが行われ、自然の中で音楽に身を委ねる心地よい時間が流れた。
トークショーのゲストも多彩であった。YouTuberのFRENCHIE OUTDOORさんによるアウトドアライフのトークや、キャンパーであり出張料理人でもあるシェフWachi(和地)さんによるライブクッキングショー、さらには焚き火サプライヤーの松永裕詳さんによる「30秒で美しい炎」を立ち上げる火起こしレクチャーなど、アウトドアスキルを刺激するコンテンツが目白押しだった。特筆すべきは、前週に行われた「ディフェンダー・トロフィー」日本国内予選会で選出されたばかりの日本代表・今村直樹さんによるトークショーも実施されたことだ。今村さんの生の言葉からは、未知への挑戦に対する熱い想いが感じられた。
また、「つくる喜び」を体験できるワークショップも多数展開された。真鍮を使用したロゴプレートやネームプレートの制作、木材加工時の端材を活用したカッティングボード制作、好みのデザインを選べるシルクスクリーンプリント体験など、自分だけのオリジナルアイテムを作る時間は、愛車への愛着をより深める体験となったはずだ。その他にも、タフティング体験や、森の素材を使った苔のテラリウム作り、石窯での本格ピザ作り体験など、大人から子どもまで楽しめる企画が用意され、会場の至る所で参加者が熱中する姿が見られた。キッズ向けにはミニカーライドやミニボルタリングなども用意され、ファミリー層への配慮も行き届いていた。
フラッグシップモデル「オクタ」と特別仕様車の存在感
会場には、ディフェンダーファミリーの最新鋭モデルも展示され、多くの視線を集めていた。中でも注目は、新たなフラッグシップとして君臨する「ディフェンダー・オクタ」の最新モデルである。タフさとラグジュアリーを極限まで高め、究極のパフォーマンスを発揮すると謳われるこのモデルの実車を間近で見られる貴重な機会となった。加えて、「ディフェンダー・トロフィー」の開催を記念した特別仕様車「ディフェンダー・トロフィー・エディション」も参考展示され、冒険心くすぐる特別な装備を纏った姿が披露された。
不可能を可能にするブランドとして、75年以上の歴史を持つランドローバーの血統を受け継ぐディフェンダー。「90」「110」「130」という3つのボディスタイルに加え、PHEVなどの電動化技術も取り入れながら進化を続ける現代のヒーローモデルは、今回のイベントを通じて、単なる移動手段を超えた「人生のパートナー」としてのあり方を強く印象づけていた。自然の中で冒険心を満たし、仲間と語らい、文化を楽しむ。そんなディフェンダーが描く理想の週末が、伊豆の地で見事に具現化されていた。
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