ニュース&トピックス

巨体SUVの国へ挑む「小さなネズミ」。フィアット・トポリーノ北米進出と、マイアミで放った“極彩色の衝撃”

ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー
ロメロ・ブリットが手掛けたフィアット・トポリーノのアートカー

鮮やかな「動くアート」がマイアミに降臨。フィアット・トポリーノ、巨匠ブリットとの競演

フィアットは2025年12月8日、世界的に著名なアーティストであるロメロ・ブリットとのコラボレーションによる「Fiat Topolino(フィアット・トポリーノ)」のワンオフモデルを、マイアミで開催されたアートウィークにて公開した。あわせて、フィアット・ブランドのCEOであるオリビエ・フランソワは、現在欧州などで展開しているこのマイクロEV「トポリーノ」を、米国市場に導入する計画があることを正式に明らかにした。

【画像9枚】これが“幸福のカタチ”だ。巨匠ロメロ・ブリットが極彩色で染め上げた「フィアット・トポリーノ」の全貌を見る

幸福を運ぶ「ブリットリーノ」。イタリアの伝統とポップアートの鮮烈な融合

フィアットとロメロ・ブリットの強力なタッグにより実現したこの特別なトポリーノは、マイアミのアートウィーク期間中にお披露目された。公開場所となったのは、ブリット・パレスである。これはブリット・ブランドのグローバル本社であり、世界最大のアートスタジオとしても知られている。

今回発表された「ブリットリーノ(Brittolino)」と名付けられたワンオフ車両は、イタリアのデザインとブリット氏の鮮やかなポップアートが融合した、まさに「動くアートワーク」である。ロメロ・ブリットは「ハッピー・アート・ムーブメント」の創始者として知られ、キュビスム、ポップアート、グラフィティの要素を融合させた鮮やかなスタイルで、楽観主義や幸福、愛を表現するアーティストだ。彼の作品は世界120カ国以上の著名なギャラリーや美術館で展示されており、歴史上最も多くコレクションされ、ライセンス供与されているアーティストの一人とされる。

ブリットはこのコラボレーションについて、イタリアとフィアット、そして自身の芸術の創造性と美しさを、アートコレクターや自動車愛好家と共有できることに興奮していると述べている。また、ブリット・ブランドのCEOであるルーカス・ビダルは、クルマのような型破りなメディアを通じて幸福とインスピレーションを提供することで、何十億もの人々が日常生活の中でブリットのアートとつながり、体験することができるようになると語った。

2026年、北米進出。マイクロモビリティが提案する「ドルチェ・ヴィータ」の現代解釈

今回の発表におけるもう一つの大きなニュースは、フィアット・トポリーノの北米市場への投入が明言されたことである。「トポリーノ」という名前はイタリア語で「ハツカネズミ」を意味し、1936年から1955年にかけて製造された初代フィアット500トポリーノへのオマージュである。初代モデルはその小さなサイズとイタリアの魅力で知られ、世界中で愛された。現代のトポリーノは、持続可能でアクセスしやすいマイクロモビリティと「ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)」への新鮮なアプローチを提供するモデルである。

フィアット・ブランドのCEOオリビエ・フランソワは、ブリットとのコラボレーションについて、色と幸福を象徴する世界的な2つのアイコニックなブランドが手を組むことは理にかなっていると述べた。その上でフランソワは、現在ヨーロッパ全土で見られるこの小さく楽しいクルマが、過去1年間にグリニッジ・コンクール・デレガンスや2025年のニューヨーク、ロサンゼルス(LA)のオートショーなど、米国で何度か姿を見せていることに言及した。

特に先月のLAオートショーでは、トポリーノが消費者の間で大きな興奮を巻き起こしたという。これを受け、フランソワは「フィアット・トポリーノを米国に導入することを喜んでお伝えします」と述べ、詳細は2026年に発表される予定であるとした。米国の消費者はすでにトポリーノの最新情報を受け取るためのサインアップが可能となっており、市場導入に向けた動きが具体化している。

【ル・ボラン編集部より】

巨体なSUVが闊歩する北米の路上へ、この愛らしい「小さなネズミ」を解き放つフィアットの胆力には、正直なところ脱帽だ。シトロエン・アミをベースとしつつも、そこに宿るのは紛れもないトリノの伊達男の流儀である。今回、ロメロ・ブリットの色彩を纏ったことで、単なる移動具から「走る現代アート」へと昇華した点も見逃せない。北米ですでに展開中の500eが「運転する楽しさ」を担保するBEVなら、トポリーノはスペック競争とは無縁の場所で、人々の心に「彩り」と「笑顔」をもたらす存在だ。効率や航続距離ばかりが叫ばれる昨今のEV事情において、これこそがフィアットが提唱する「ドルチェ・ヴィータ」の現代的解釈であり、豊かさの再定義と言えるだろう。

【画像9枚】これが“幸福のカタチ”だ。巨匠ロメロ・ブリットが極彩色で染め上げた「フィアット・トポリーノ」の全貌を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING