華やかさを増したY30後期型
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEO(TLVN)の、2026年5-6月の新製品情報が届いたので、気になるアイテムをピックアップしてお伝えしよう。Y30型系の日産「セドリック」後期型に、新たなバリエーションが追加されるのである。
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マイチェン時の話題は可変ノズルターボ搭載
Y30型系セドリック/グロリアは、セドリックとしては6代目、グロリアとしては7代目として、1983年6月に登場した。ホイールベースの延長やフロントサスペンションの刷新(ダブルウィッシュボーンからストラットへ)などもあったが、方向性としては先代・430型系のキープコンセプトで、ボディ形式は4ドア・ハードトップと4ドア・セダン、そしてワゴン/バンの3種類。スタイリングは先代よりも水平垂直を基調とし、押し出しを重視したものとなっていた。
技術面で特に記憶されるべきは国産初となる量産型V型6気筒エンジンを搭載していたことで、ここで発表されたVG型はこの後1990年代にかけて、セドグロばかりでなくローレルやフェアレディZなどを支えていくこととなる。Y30とともに登場した当初はSOHCのみ、3LはNAだけ(VG30E)、2Lはターボ(VG20ET)とNA(VG20E)という布陣であった。追って登場した3LターボのVG30ETは、1984年6月からセドリック/グロリアにも採用されている。
1985年6月にはマイナーチェンジを実施、クリアランスランプやフォグランプをあしらった華やかなフロントマスクが特徴となった。このとき2LターボのVG20ETが可変ノズルターボ(日産ではJETターボと呼称)へと進化している。1987年6月にはフルモデルチェンジを行いY31型系へと進化したが、ワゴン/バンはそのままキャリーオーバーとなり、1999年まで生産・販売が続いた。
ミニカーは後期VIP専用ホイールを新規製作!
トミーテックでは、このY30型セドリック(/グロリア)について、すでに4ドア・ハードトップとワゴン/バンを製品化している。話を4ドア・ハードトップに限定すると、バリエーションとしては前期/後期いずれもリリース済みであるが、今回加わるのは後期型2LのV20ターボ・ブロアムと、3LターボのV30ターボ・ブロアムVIPである。これまでのバリエーションでは2Lは前期型のみ、後期型3LはVIPではないブロアムのみで、いずれも初めて再現される仕様ということになる。
もちろん全体のプロポーションから前後デザインなどのデコラティブなだけでなくディテールまで、TLVNならではのハイクオリティな仕上がりに変わりはない。ブロアムVIPでは専用のホイールが新規に用意されているのもポイントである。ボディカラーはターボ・ブロアムは白、ブロアムVIPは黒(金のピンストライプも再現)、どちらも予価4,180円(税込)で2026年5月発売予定。
なお、写真は全て試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。





















