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【写真40枚】ルノー、新型「フィランテ」世界初公開。全長4.9m・250psハイブリッドのD/Eセグメント・クロスオーバー

ルノー・フィランテ・エスプリ・アルピーヌ
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
ルノー・フィランテ・エスプリ・アルピーヌ
ルノー・フィランテ・アイコニック
韓国・ソウルでワールドプレミアされたルノー・フィランテ
ルノー・フィランテ・エスプリ・アルピーヌ

韓国・釜山から世界へ放つ、全長4.9mのフラッグシップ・クロスオーバー

ルノーは韓国・ソウルで2026年1月13日、ブランドの新たな国際的フラッグシップモデルとなる新型クロスオーバー「ルノー・フィランテ(Renault Filante)」を発表した。欧州市場外でのプレゼンス強化を掲げる戦略「インターナショナル・ゲーム・プラン2027」の中核を担うこのモデルは、韓国・釜山工場で生産され、2026年3月の韓国市場投入を皮切りに、南米や湾岸諸国へと順次展開される予定だ。ルノーが「シンボル以上のマニフェスト(宣言)」と位置づけるこの野心作の全貌に迫る。

【画像40枚】全席が「ファーストクラス」の装い。25.6インチAR HUDとエスプリ・アルピーヌが彩る「ルノー・フィランテ」の内装をチェック

速度記録車から受け継いだ「速さ」と「効率」。復活した「星(Étoile)」が意味するもの

車名に冠された「フィランテ」は、ルノーの長い歴史の中で特別な意味を持つ言葉である。1956年、ガスタービンを搭載しボンネビル・ソルトフラッツで速度記録を樹立した伝説的な実験車「エトワール・フィランテ(Étoile Filante)」。そして記憶に新しい2025年12月、1008kmを平均時速102km/h、電費7.8kWh/100kmという驚異的な効率で走破したEVコンセプトカー「ルノー・フィランテ・レコード2025」。

今回発表された量産型フィランテは、これら「速さ」と「効率」の系譜を受け継ぐだけでなく、1930年代にルノーの最上位モデルの証として使われていた「星(étoile)」の意匠をも復活させた。まさに、ブランドのプレミアムな歴史と最新の電動化技術を融合させた象徴と言えるだろう。

セダンとSUVの境界を溶かす「ジャンル・クロッシング」な造形美

ボディサイズは全長4915mm×全幅1890mm×全高1635mmと堂々たるものだ。デザインはフランスのルノー・テクノセンターとソウルのルノー・デザイン・センターが共同で手掛けた。

そのスタイリングは、従来の3ボックスセダンやSUVの定石を打ち破る「ジャンル・クロッシング」なアプローチを採用している。長い全長を活かしたクーペのような流麗なルーフラインと、SUVらしい力強いスタンスが共存しており、ルノーはこのスタイルを「存在感と空力効率のバランス」と表現している。

フロントマスクには、ダイヤモンドロゴをモチーフにした立体的で発光するグリル構造を採用し、デイタイムランニングライトはロゴの角度に呼応する28度の傾斜が与えられた。リアエンドはワイパーを廃した傾斜の強いリアウィンドウと、ボディに埋め込まれたような超薄型LEDテールランプが、アバンギャルドかつハイテクな印象を決定づけている。

25.6インチAR HUDと「エスプリ・アルピーヌ」。全席ラウンジ品質の空間

インテリアは、ルノーのラインナップで最も長い2820mmのホイールベースを活かし、クラス最大級の居住空間を実現している。特に後席はニールーム320mmを確保し、すべての乗員に「ファーストクラスの快適性」を提供する。

コクピットには「OpenRパノラマスクリーン」を採用した。メーター、センター、助手席側にそれぞれ12.3インチのディスプレイを配置し、さらに25.6インチのARヘッドアップディスプレイを組み合わせることで、圧倒的な没入感を生み出している。助手席スクリーンではBluetoothヘッドセットを介して独立したエンターテインメントを楽しむことが可能だ。

内装の仕立てには、ルノーのスポーツブランド「アルピーヌ」の精神を注ぎ込んだ「エスプリ・アルピーヌ」トリムも設定されている。青・白・赤のステッチや、シートに施されたバックライト付きの「A」ロゴが、スポーティかつプレミアムな雰囲気を高めている。

システム出力250ps。「E-Tech」フルハイブリッドは走りと効率を両立する

フィランテの心臓部には、CMAプラットフォームに合わせて最適化された改良版「E-Tech 250」フルハイブリッドシステムが搭載される。

最高出力150ps/最大トルク250Nmを発生する1.5L直噴ターボエンジンに、100kW(駆動用)と60kW(HSG)の2つの電気モーターを組み合わせ、システム最高出力は250ps、最大トルクは565Nmに達する。

特筆すべきは、1.64kWhというHEVとしては大容量のバッテリーを搭載している点だ。これにより、市街地走行の最大75%をEVモードでカバーすることが可能となり、静粛性と燃費性能を飛躍的に高めている。トランスミッションには、ハイブリッド専用の3速マルチモード・オートマチック(ドッグクラッチ式)が組み合わされ、スムーズでダイレクトな加速を実現する。

ルノー初の安全技術を多数搭載。これは単なる新型車ではなく「宣言」だ

フラッグシップに相応しく、ADAS(先進運転支援システム)も最新世代にアップデートされた。特に「緊急ステアリングアシスト」、「スマートリアビューミラー(デジタルミラー)」、「幼児置き去り検知システム」の3つは、ルノー車として初採用となる機能である。これらを含め、レベル2の自動運転支援機能など30以上のシステムが搭載され、安全性においても最高水準を目指している。

ルノー・フィランテは、単なる新型車ではない。フランスのデザインと「E-Tech」の電動化技術、そして韓国(ルノー・コリア)の生産品質とCMAプラットフォームの信頼性を融合させた、グループの総力を結集したモデルである。

欧州市場偏重からの脱却を図るルノーにとって、このフィランテがアジアや南米市場でどれだけのインパクトを残せるか。2027年に向けたルノーの「ゲーム・プラン」の成否を占う重要な一台となることは間違いない。

SpecificationRENAULT FILANTE
 ルノー・フィランテ

■全長×全幅×全高=4915×1890×1635mm
■ホイールベース=2820mm
■パワートレイン=1.5L直4ターボHEV(E-Tech 250)
■システム最高出力=250ps
■システム最大トルク=565Nm
■トランク容量=633~2050L
■生産=韓国・釜山工場

【ル・ボラン編集部より】

かつての速度記録車の名を冠した「フィランテ」には、ルノーの並々ならぬ野心が宿る。釜山生産という出自は、クーペSUVの先駆け「アルカナ」で実証された高品質な製造技術の担保だ。セダンとSUVの境界を溶かす「ジャンル・クロッシング」な造形に、大容量バッテリーを持つE-Techを組み合わせた本作。スペック上は快適性と効率の極致だが、焦点はそこにルノー特有のしなやかな走りの質感が息づいているか否かにある。欧州偏重からの脱却を掲げる「ゲーム・プラン」の成否は、この野心作の“味”にかかっていると言っても過言ではない。

【画像40枚】全席が「ファーストクラス」の装い。25.6インチAR HUDとエスプリ・アルピーヌが彩る「ルノー・フィランテ」の内装をチェック

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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