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なぜ美容の巨人「ReFa」がレース界へ? KYOJO CUP参戦&パートナー就任で挑む「美と速さ」の化学反応

Team ReFa with AIWINの発足発表会
Team ReFa with AIWINの監督兼ドライバー三浦愛選手(左)と、ドライバー白石いつも選手(右)
Team ReFa with AIWINのKYOJO CUP参戦車両
Team ReFa with AIWINのKYOJO CUP参戦車両
Team ReFa with AIWINの発足発表会
Team ReFa with AIWINの発足発表会
Team ReFa with AIWINの発足発表会
Team ReFa with AIWINの監督兼ドライバー三浦愛選手
Team ReFa with AIWINのドライバー白石いつも選手
Team ReFa with AIWINチェアマン(株式会社MTG 代表取締役社長)松下剛氏
株式会社MTG執行役員の亀岡徹氏
株式会社インタープロトモータースポーツ/KYOJO CUP主宰 関谷正徳氏
KYOJO CUPの2026年スケジュール

美容業界から異例の参入。「ReFa」がKYOJO CUPにもたらす変革とは

株式会社MTGの美容ブランド「ReFa(リファ)」は2026年2月5日、都内にて「Team ReFa モータースポーツプロジェクト発表会」を開催した。同ブランドは、女性限定のモータースポーツシリーズ「KYOJO CUP(競争女子)」に2026年シーズンから参戦することを発表し、新チーム「Team ReFa with AIWIN」の体制と、シリーズパートナーへの就任を明らかにした。

【画像20枚】美と速さの融合。ReFaカラーに染まった2台のフォーミュラカーと、新チーム「Team ReFa with AIWIN」詳細写真

松下社長をサーキットへ導いた「3つの出会い」

美容ローラーやドライヤーで知られるReFaが、なぜモータースポーツなのか。株式会社MTGの松下剛社長は、その疑問に答えるように、参戦に至るまでの「3つの出会い」について語った。まずは創業30周年を迎えた昨年、松下氏のもとに、トヨタ自動車の豊田章男会長からサプライズのエールメッセージが届いたことが全ての始まりだったという。

「それがきっかけで、章男会長にお礼を述べに富士スピードウェイに行かせていただきました。そこで、今回のモータースポーツ、『KYOJO』の存在を知りました」

Team ReFa with AIWINチェアマン(株式会社MTG 代表取締役社長)松下剛氏

Team ReFa with AIWINチェアマン(株式会社MTG 代表取締役社長)松下剛氏

サーキットという現場で松下氏を待っていたのは、日本人として初めてル・マン24時間レースを制したレジェンドドライバーであり、KYOJO CUPを主宰する関谷正徳氏との出会いだった。

「関谷さんがなぜKYOJOを立ち上げられたのかという熱い思いを直接聞くことができました。この業界は男性中心の社会で、女性ドライバーさんは5%以下。そこで、これからは女性を盛り上げていきたいと、変えていきたいと。そのような熱い思いを我々も大変感銘を受けました」

株式会社インタープロトモータースポーツ/KYOJO CUP主宰 関谷正徳氏

株式会社インタープロトモータースポーツ/KYOJO CUP主宰 関谷正徳氏

そして3人目の出会いが、今回のチームパートナーでありドライバーも務める三浦愛選手だ。彼女が次世代の育成のために「AIWIN」を創業し、人生を懸けている姿に心を打たれたと松下氏は語る。

「美容というのは元々、容姿を美しくするだけではなくて、生き方そのものを美しくする力があると、我々は信じております。モータースポーツを通して、女性が活躍する姿、また挑戦する姿を見ていただいて、多くの人に元気を届けたいなと思っております」

松下氏は、ReFaが掲げるコンセプト「VITAL BEAUTY(生き生きとした美しさ)」と、極限状態で戦う女性ドライバーたちの姿が重なり合うことを強調し、単なるスポンサーシップを超えた「ビューティーライフブランド」としての進化をこのプロジェクトに託したのだ。

監督兼ドライバー三浦愛と、20歳の新星・白石いつも。「速く、強く、美しく」体現する新体制

続いて、チームを牽引するドライバーたちがレーシングスーツ姿で登場した。注目すべきは、かつてKYOJO CUPで2度のチャンピオンに輝いた三浦愛選手の現役復帰だ。2023年にシートを降りていた彼女だが、今回、監督兼ドライバーとして3年ぶりにステアリングを握ることになる。登壇した三浦選手は、少し緊張した面持ちで口を開いた。

「正直、本当にこの場に立っていることが夢のようで。ここまで支えてくださった亀岡さんはじめMTGの皆様、そして松下社長が私たちを選んでいただき、このプロジェクトに関われること、本当に嬉しく思っています」

Team ReFa with AIWINの監督兼ドライバー三浦愛選手

Team ReFa with AIWINの監督兼ドライバー三浦愛選手

彼女の復帰の背景には、チームの事業責任者であるMTG執行役員・亀岡徹氏からの熱烈なラブコールがあった。亀岡氏は、初めてサーキットで三浦選手に会った時のことをこう明かす。

「目の輝きがすごくてですね。(中略)その目の輝きの奥にまだ何か違うものがあると、松下と共に感じまして。『復帰とかないのかな』っていうことをお話ししたところ、『いや実は』ということで、『まだまだ走ってみたい』と」

Team ReFa with AIWINのKYOJO CUP参戦車両

Team ReFa with AIWINのKYOJO CUP参戦車両

三浦選手が駆るマシンのカラーリングは、ReFaブランドの最高峰を象徴する「ゴールド」。優勝や勝利を連想させるこの色に対し、三浦選手は「私はこのReFaを象徴するゴールドで走らせていただけることに、とても重みを感じております。しっかりこれでトップを走りたいなと思います」と力強く宣言した。

一方、チームメイトとなるのは20歳の現役大学生ドライバー、白石いつも選手だ。彼女が担当する17号車は、ReFaの「ハートブラシ」などで親しまれている「AiRA(アイラ)」シリーズをイメージした白とピンクのカラーリングが施される。

Team ReFa with AIWINのドライバー白石いつも選手

Team ReFa with AIWINのドライバー白石いつも選手

「ReFaの商品はハートブラシやドライヤーなど普段から使っており、身近な存在だった企業のチームで走らせていただけることに、大きな驚きと感謝を感じています」

白石選手は笑顔を見せつつ、自身のマシンのデザインについて「白とピンクが基調で作られていて、そこからReFaのブランドイメージだったり可愛さが連想できるので。やっぱり白ってサーキットですごく目立つんですよね。なので実際に見て、早く乗って走りたいなと思いました」と、若手らしい感性で意気込みを語った。

ReFaKYOJO CUPが目指す「女性アスリートが輝く」新たなエコシステム

質疑応答では、ビジネスとしてのポテンシャルや、具体的な目標数値についての質問が飛んだ。MTGの松下社長は、ReFaの顧客層に向けてモータースポーツの魅力を発信し、サーキットへの集客を図る構想を明かした。

「ReFaのお客さんにまずは動画などを通じて、まずKYOJO CUPの存在を知ってもらう。その後はぜひ会場に来ていただきたいなと。もう一席も残らないぐらい、観客席を埋めたいですよね」とのことで、5月の開幕戦に向け、ReFaのブランド力を活かしたツアー企画なども検討されているという。

KYOJO CUPの2026年スケジュール

KYOJO CUPの2026年スケジュール

「圧倒的に『速く』『強く』『美しく』」を掲げるTeam ReFa with AIWIN。ゴールドとピンクのマシンが富士スピードウェイを疾走する姿は、KYOJO CUPの、そしてモータースポーツの新しい時代の幕開けを告げることになるだろう。開幕戦は2026年5月9日・10日、富士スピードウェイで行われる。美と速さが融合する瞬間を、ぜひその目で目撃してほしい。

【画像20枚】美と速さの融合。ReFaカラーに染まった2台のフォーミュラカーと、新チーム「Team ReFa with AIWIN」詳細写真

フォト=竹内耕太/K.Takeuchi、MTG
竹内耕太

AUTHOR

1979年生まれ。学者の卵(日本学術振興会特別研究員/インド学仏教史)から、クルマ道楽にのめり込んで脱線。中古車販売店勤務を経てカーメディアの世界に入り、2025年5月よりル・ボラン編集部に着任。愛車の1963年式フォルクスワーゲン・カルマンギアとともに東京から小田原へ移住し、リモートワークを活用してガレージライフを満喫中。

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