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【写真35枚】メルセデスAMG、新型「GLC 53」発表。直6+ISGが“野生”を解放、449psと「ドリフトモード」の衝撃

メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+

3.0L6ターボを徹底改良、449psの猛り。SUVの枠を超える「ドリフト」の解禁

メルセデスAMGは2026年2月10日、ミドルサイズSUVの「GLC」および「GLCクーペ」における新たなハイパフォーマンスモデル、「メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+」を発表した。今回登場した新型モデルは、アファルターバッハに本拠を置く同ブランドのDNAをより色濃く反映させるべく開発された。その核心にあるのは、大幅な改良が施された3.0L直列6気筒エンジンと、高度に制御された四輪駆動システムだ。エモーショナルなサウンド、鋭いレスポンス、そしてシリーズ初となるドリフトモードの採用により、単なるSUVの枠を超えたドライビングプレジャーを提供する一台へと進化を遂げている。

【画像35枚】黒と金の妖艶なコントラスト。1年限定「Golden Accents」のディテールと、新型GLC 53の全貌

【パワートレイン】「別物」と呼べるほどの徹底改良。電動過給で研ぎ澄ませた直6のレスポンス

新型GLC 53 4MATIC+のフロントフード下に収まるのは、メルセデスAMGが誇る3.0L直列6気筒エンジンだ。このパワーユニットは、ターボチャージャーと電動補助コンプレッサーを組み合わせた二重過給システムを採用しているが、今回のモデルチェンジにあたり、その中身は別物と言えるほど徹底的な改良が施された。

開発陣は、より迅速なレスポンスと高い回転フィールを実現するため、エンジンの基本構造にまで手を入れた。具体的には、燃焼室への空気の流れを最適化すべくシリンダーヘッドを新設計し、吸気および排気ポートの形状を見直している。これに合わせて新たなインテークカムシャフトを組み込み、吸気システム全体の容量も拡大した。さらに、新型インタークーラーの採用によって冷却効率を高めるなど、吸気効率の向上に徹底してこだわっている。

これらの変更は、トルクの立ち上がりを改善し、アクセル操作に対するエンジンの反応を劇的に鋭くした。ドライバーは、回転数の全域にわたって力強い押し出し感と、レブリミットまで突き抜けるような爽快な回転上昇を味わうことができる。

過給システムの中核を担う電動補助コンプレッサーも強化された。従来型では5.0kWだった出力が7.5kWへと引き上げられ、より強力なブーストが可能となっている。このコンプレッサーは、ターボチャージャーが十分な過給圧を得るまでのラグを埋めるだけでなく、今回はより長時間の連続作動が可能となり、息切れのない加速を持続させる。

その結果、エンジン単体での最高出力は449ps(330kW)に達し、最大トルクは600Nmをマークする。さらに注目すべきはオーバーブースト機能だ。5200rpmという高回転域において、最大10秒間にわたりトルクを640Nmまで増大させることが可能であり、追い越し加速などで圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

【パフォーマンス】ISGが埋める一瞬の隙。0-100km/h加速4.2秒を彩る「昂る」サウンド

この内燃機関をサポートするのが、トランスミッションのベルハウジング内に収められた第2世代のインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)である。48V電気システムの中核となるこのISGは、発進時や加速時に最大17kW(23ps)の出力と205Nmのトルクを瞬時に供給し、エンジンの力を補う。また、減速時のエネルギー回生や、エンジンを停止して走行する「コースティング(セーリング)」機能、さらにはアイドリングストップからの再始動を滑らかに行うなど、効率面でも重要な役割を果たしている。

これらパワートレインの統合制御により、0-100km/h加速はわずか4.2秒(RACE START使用時)を記録。最高速度は電子制御により250km/hに制限されるが、オプションのAMGドライバーズパッケージを選択することで270km/hまで引き上げることが可能だ。

また、AMGの魅力であるサウンドについても抜かりはない。新設計のエキゾーストシステムには特別なレゾネーターが装備されており、ドライブモードに応じて重低音の効いた迫力あるサウンドから、長距離移動に適した静粛な音色まで変化する。特にスポーツモードでのシフトダウン時には、AMG特有のブリッピング音やバックファイアのような破裂音が、ドライバーの感情を昂らせる。

【駆動システム】シリーズ初の「ドリフトモード」解禁。自在に操れるリア駆動の快楽

強大なパワーを路面に伝えるトランスミッションには、「AMG SPEEDSHIFT TCT 9G」が採用された。トルクコンバーターを用いながらも、多板クラッチのようなダイレクト感と素早い変速を実現しており、特に「Sport+」モードやマニュアルモードでは、電光石火のシフトチェンジが可能だ。左側のパドルを長押しすることで、一気にギアを落として加速体制に入る多段ダウンシフト機能も備えている。

駆動方式には、前後トルク配分を連続可変制御する四輪駆動システム「AMG Performance 4MATIC+」を標準装備する。このシステムは、走行状況やドライバーの操作に応じて、トルク配分を0:100(完全後輪駆動)から50:50まで瞬時に変化させる。通常走行や安定性が求められる場面では四輪を駆動してトラクションを確保する一方、状況に応じてフロントアクスルを切り離し、後輪駆動として振る舞うことで効率と俊敏性を高める。

そして今回、GLCのAMGモデルとして初めて「ドリフトモード」が導入されたことは大きなトピックだ。オプションの「AMG DYNAMIC PLUSパッケージ」に含まれるこの機能は、サーキットなどのクローズドコース専用となるが、作動させると車両は完全な後輪駆動となり、ドライバーはリアスライドを自在にコントロールすることができる。

これを支えるのが、同じくパッケージに含まれる電子制御リア・リミテッドスリップデフ(LSD)だ。このデフは、あらゆる路面状況で最適なトラクションを提供するだけでなく、高速コーナリング時の安定性や、限界域でのコントロール性を飛躍的に高める。ドリフトモード時には専用の制御ロジックが働き、意のままの操縦性を実現する。

【シャシー】巨体を忘れる回頭性。リア・アクスルステアリングと専用サスの恩恵

サスペンションには、アファルターバッハで開発された「AMG RIDE CONTROL」サスペンションが採用されている。スチールスプリングとアダプティブ・ダンピング・システムを組み合わせたこの足周りは、ダンパー内に伸び側と縮み側で独立したバルブを備えており、路面からの入力を極めて精密に制御する。減衰特性は「Comfort」「Sport」「Sport+」の3段階から選択可能で、快適なクルージングからハードなスポーツ走行まで、幅広いシーンに対応する。

さらに、最大2.5度の転舵角を持つリア・アクスルステアリング(後輪操舵)が標準装備され、巨体を軽快に操ることを可能にした。100km/h以下では後輪を前輪と逆方向に切ることで、ホイールベースを短縮したかのような回頭性を発揮し、駐車時の取り回しも向上させる。逆に100km/h以上では同相に切ることで、高速レーンチェンジなどでの安定性を高める。

ブレーキシステムも強化されており、フロントには390×36mmのドリルドベンチレーテッドディスクと4ピストンキャリパーを、リアには360×26mmのディスクと1ピストンキャリパーを装備し、強大なストッピングパワーを確保している。

【限定モデル】1年限りの「Golden Accents」。黒と金のコントラストが放つ色気

新型メルセデスAMG GLC 53のデビューを記念して、発売から1年間限定で「Golden Accents(ゴールデン・アクセント)」パッケージが設定される。このパッケージは、オブシディアンブラックまたはグラファイトグレー・マグノのボディカラーに、テックゴールドのアクセントを組み合わせた特別な仕様だ。

足元には、テックゴールドのリムフランジを持つマットブラックの21インチAMG鍛造ホイールが装着され、その奥には白いAMGロゴ入りのブラック・ブレーキキャリパーが存在感を放つ。インテリアにおいても、ブラックレザーのAMGスポーツシートにゴールドのステッチが施され、カーボンファイバー製のトリムには金属糸が織り込まれるなど、ハイパフォーマンスモデルに相応しい上質でスポーティな空間が演出されている。

新型メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+は、エンジンの徹底的な改良と最新の電子制御技術の融合により、SUVというボディタイプを感じさせないほどのダイナミクスを手に入れた。日常の使い勝手を犠牲にすることなく、サーキットレベルの走りまで許容するその懐の深さは、多くのエンスージアストを魅了することになるだろう。

【ル・ボラン編集部より】
ダウンサイジングの潮流で4気筒化されたGLCのAMGモデルに対し、ついに直6を搭載する「53」が投入された。この揺り戻しに、胸を撫で下ろした諸兄も多いはずだ。改良された3.0L直6は、電動過給による即応性と、回転の粒が揃ったシルキーな感触を兼ね備えた、まさに内燃機関の到達点といえる。さらにドリフトモードという、実用SUVには過剰とも言える「遊び」を許容する点に、アファルターバッハの哲学と余裕を感じる。4気筒では味わえない濃密なドラマを求める向きにとって、これは待ち望んでいた「解」である。

【画像35枚】黒と金の妖艶なコントラスト。1年限定「Golden Accents」のディテールと、新型GLC 53の全貌

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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