クルマの電動化を“内側”から支えるTDKの戦略
世界最高峰の電動レーシングシリーズであるABB FIA フォーミュラE世界選手権。そのシーズン12(2025/26年)において、東京で開催される大会のタイトルパートナーに、日本の世界的テクノロジー企業であるTDK株式会社が就任したことが2026年2月17日に発表された。フォーミュラE史上初となる待望のナイトレースとして開催される同大会は、「2026 TDK Tokyo E-Prix」と冠されることになる。
【画像12枚】フォーミュラEの2025/26年シーズン東京ラウンドに「TDK」がタイトルパートナーに!

「TDK」と聞いて、かつてのカセットテープなどの記録メディアを思い浮かべる読者もいるかもしれないが、現在の同社は自動車やモビリティ分野をリードするグローバルテクノロジー企業だ。昨年10月にTDKは、ポルシェ・フォーミュラEチームとの技術提携を締結したことも発表されている。
今回のパートナーシップ締結について、TDKの齋藤 昇 代表取締役 社長執行役員 CEOは次のようにコメントしている。
「TDKはこれまでもモビリティ産業を重要な成長分野と位置づけており、本パートナーシップを通じ、モビリティ産業の更なる 『Transformation』に貢献してまいります。従来の内燃機関車にも既に多くのTDK製品が搭載されており、電気自動車では搭載数がさらに増加します」
車両の電動化はもちろん、安全システムや自動運転技術など、これからのモビリティ社会に不可欠な「データドリブンインテリジェンス」に戦略的に取り組み、モビリティ産業の変革を内側から支えていくというTDKの姿勢は、持続可能な未来の都市型モビリティの実証実験の場であるフォーミュラEのビジョンと深く共鳴するものだ。
なお、TDKは東京大会のタイトルパートナーにとどまらず、シーズン12全体のオフィシャルパートナーとしても参画。各レースのトラックサイドや会場内外でそのブランドロゴを目にすることになるだろう。
次世代エンジニアの育成や、持続可能なモビリティの議論も牽引
今回のパートナーシップは、単なるブランディングの枠にとどまらない。フォーミュラEとTDKは共同で、工学系の学生を対象に、世界最高峰の電動レーシングの舞台裏へアクセスできる特別な体験プログラムを提供する。次世代のモビリティ産業を担う人材育成にも注力していく構えだ。
さらに、フォーミュラEが主催し、政府やスポーツ界の専門家が集って持続可能なモビリティとテクノロジーの未来を議論するシンクタンク型サミット「Change. Accelerated. Live Tokyo」においても、TDKはオフィシャルパートナーに就任し、サステナブルなイノベーションをともに促進していくという。
フォーミュラE CEOのジェフ・ドッズ氏は、「日本は自動車イノベーションの原点ともいえる存在であり、テクノロジーを通じて社会変革を推進する TDKの使命は、私たちのビジョンと完全に一致しています」と語る。
夜の東京を舞台に、最先端のEVマシンが駆け抜ける「2026 TDK Tokyo E-Prix」。日本のテクノロジーがその興奮をどのようにバックアップするのか、今から開催が待ち遠しい。
■フォーミュラE 公式ウェブサイト(英語):https://www.fiaformulae.com/en
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