世界的に珍しい三輪式道路清掃車の製品化
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEO(TLVN)の、2026年8-9月の新製品情報が届いたので、気になるアイテムをピックアップしてお伝えしよう。道路清掃車の代表的存在「東急SW2Z2」が8月に登場するのだ。
【画像28枚】闇に蠢く!夜間作業に従事する清掃車を再現したミニカーを細部まで確認
現存台数減少中の実車の姿をミニカーで愛でたい
道路をクリーンな状況に維持する道路清掃車は、目立たぬながらも、我々の交通状況を安全に保ってくれる、ありがたい存在である。その代表的な姿と言える三輪タイプの車両は、電車の車体製造なども手掛けた東急車輛(2016年に解散、東邦車輛が事業継承)によるもの。正確には三輪ではなく四輪で、後方の二輪は接地面を隣接する形でV字型(逆ハの字)に配置されている。ステアするのは前輪ではなくこの後輪で、V字配置の理由は小回り重視のためだが、それゆえタイヤの消耗も早いという。
このタイプの清掃車はブラシで路面のゴミを集め車両の内側に溜め込んでいくもので、車体中央部下に配置されているのがメインブラシ、前輪の前に位置する小さめのブラシがサイドブラシ(路面端のゴミ用)となる。フロントノーズに相当する部分はゴミが溜まるバケットになっており、ここが満杯になると、揃って作業するダンプカーの荷台にゴミを移し替える。エンジンは、カバー部分のスリットからも察せられる通り車体後方、後輪の上に搭載されている。
作業の際は、前に散水車、後ろにダンプカーを従えた3台、あるいはさらに先導の先行車を置いた4台で走行するのが一般的なようだが、一般の走行車が少ない深夜や早朝に作業を行うものなので、人によってはその姿を全く目にしたことがない、ということもあるかもしれない。また、前述のように東急車輛は解散していることもあり、この三輪清掃車はすでに生産を終了しているので、稼働可能な車両は年々数を減らしつつあるということだ。
さて、トミーテックが今回製品化するのはこの東急車輛製ロードスイーパーのうち、東急SW2Z2というタイプで、実車は三菱ふそうの6気筒ディーゼルエンジンを搭載したものであった。御覧の通り、機能とは無関係な装飾を一切持たない、実用的かつユーモラスな姿が、正確極まりなく再現されている。左右に配された運転席と、それぞれに合わせて両側に設置されたハンドルというような、興味深い部分も実車そのままである。
それだけでも魅力的な一品だが、特筆すべきは実車の可動部分がギミックとしてそのまま取り入れられている点で、1台のミニカーに与えられた可動部の数としてはTLV史上最多とのことである。具体的には、まずフロントのバケットの開閉が可能で、そのフタ部分も動く。メインブラシは上下に、サイドブラシは左右に動き、後者は回転も可能だ。そして、後輪も左右にステアさせることができる。ステアリングの可動ということでは、TLV初のものでもある。
サイドミラーおよびリアミラーはユーザー取り付け部品として付属、カラーはベーシックなイエローで、予価24,200円(税込)にて2026年8月発売予定。なお、写真は全て試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。






























