新型「ディフェンダー・ダカールD7X-R」が過酷なラリーレイドを制覇!W2RCポルトガル戦ストッククラスで表彰台を独占
ランドローバーのチームである「ディフェンダー・ラリー」は、2026年の世界ラリーレイド選手権(W2RC)の一戦である「BPアルティメット・ラリーレイド・ポルトガル」に参戦し、市販車ベースのストッククラスで見事に1位から3位までを独占する快挙を成し遂げた。テクニカルかつ過酷な地形を走り抜くこのレースにおいて、新型の競技車両「ディフェンダー・ダカールD7X-R」がその圧倒的なパフォーマンスと信頼性を存分に証明する結果となった。
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過酷な6600kmの道のりで圧倒的な速さを証明
2026年3月に開催された今大会は、泥や水たまり、木々が迫る狭いコースなど、極めて変化に富んだ危険なコンディションで行われた。スペインとポルトガルをまたぐ総走行距離6600kmにも及ぶ過酷な5日間のレースにおいて、ディフェンダー・ラリーが走らせた3台のマシンは、トラブルを乗り越えて全車が完走を果たした。
なかでも、ステファン・ペテランセルとミカ・メッジのペアは、11時間57分33秒のタイムでストッククラスの優勝を飾った。これに続き、ロカス・バチュシュカとオリオル・ビダルのペアが2位、サラ・プライスとショーン・ベリマンのペアが3位に入賞している。四輪部門全体の総合順位でも彼らはそれぞれ16位、17位、30位に食い込んでおり、専用設計された最上位のアルティメットクラスのマシンに肉薄する驚異的なペースを記録した。
最強の市販モデル「OCTA」をベースにした新型競技車両
今大会で圧倒的な強さを見せたレースカー「ディフェンダー・ダカールD7X-R」は、ディフェンダー・ファミリーの中で最も高性能な市販モデル「OCTA(オクタ)」をベースに開発されている。軽量かつ高剛性なアルミニウム製のD7xモノコック構造をはじめ、トランスミッションやドライブラインの基本レイアウトは、市販車と同じ生産ラインで作られたものをそのまま採用しているのが特徴だ。
その上で、FIA(国際自動車連盟)の厳しい規定をクリアし、W2RCという極限の競技環境に耐えうるよう専用のチューニングが施された。OCTA譲りの4.4リッターV8ツインターボエンジンがもたらす卓越したドライバビリティに加え、冷却性能の強化や新設計のサスペンションの採用、さらにはトレッドの拡大などが行われており、過酷なオフロードでの戦闘力を大幅に高めている。
新プロジェクトの順調な滑り出しと次戦への意気込み
今シーズンから始まったディフェンダーのW2RC参戦プロジェクトは、3か年計画の初年度にあたる。優勝したペテランセルが「天候や路面状況が過去のテストとは全く異なるなか、チームがルートに合わせて車を見事に適応させてくれた」と語るように、メカニックやエンジニアを含めたチーム全体の対応力が勝利の鍵となった。チーム代表のイアン・ジェームズも、過酷な環境下でマシンが証明した多用途性と耐久性を高く評価している。
最終ステージでトップタイムを叩き出し、僅差の総合2位につけたバチュシュカや、ミスがありながらも力強い走りを見せたプライスなど、ドライバー陣の連携とスピードも申し分ない。ポルトガルでの貴重なデータと経験、そして重要なチャンピオンシップポイントを獲得したディフェンダー・ラリーチームの次なる舞台は、2026年5月24日から29日にかけて開催されるアルゼンチンでの「デサフィオ・ルタ40」だ。チームのさらなる快進撃に期待がかかる。
【ル・ボラン編集部より】
かつてラダーフレームとの決別を惜しむ声もあった現行ディフェンダーだが、最強モデル「OCTA」譲りのD7xアルミモノコックは、過酷なラリーの現場で市販車ベースのまま絶対的な堅牢性を証明してみせた。オンロードでの洗練を極める一方、悪路ではあえてサスペンションの油圧を下げて路面追従性を高めるという逆転の発想で、最先端のハイテクと泥臭いタフネスを高度に結実させている。本来相反する「快適な速さ」と「サバイバル能力」をひとつの骨格で成立させた点に、英国名門の鮮やかな手腕を見ることができる。
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