国内試乗

【試乗】NDロードスター新グレード「PS」は買いか? 熟成の足回りが生み出した「RS」との悩ましくも決定的な違い《LE VOLANT LAB》

マツダ・ロードスター PS:ジンクグリーンメタリック
マツダ・ロードスター PS:ジンクグリーンメタリック
マツダ・ロードスター PS:ジンクグリーンメタリック
マツダ・ロードスター PS:ジェットブラックマイカ
マツダ・ロードスター Sスペシャルパッケージ:エアログレーメタリック
マツダ・ロードスター RS:ソウルレッドクリスタルメタリック

モータースポーツの知見を注いだ新ピュアスポーツの実力に迫る

マツダは2026年6月26日、「ロードスター」および「ロードスターRF」の商品改良を発表。最新の車外騒音規制に対応しつつ、モータースポーツで培った知見を活かして走りの魅力をさらに深化させている。最大の注目は、ピュアスポーツを体現する新グレード「PS」の追加だ。果たしてその実力はいかほどのものか。モータージャーナリストの斎藤聡氏が、新旧モデルや他グレードとの徹底比較を通じてその真価を紐解く。

【画像32枚】専用装備が光る! ピュアスポーツを体現する新グレード「PS」のディテールを写真でチェック

若年層の支持を集めるロードスター。2026年次改良の真の狙いとは

NDロードスターが、デビュー11年にして一番売れている。どのくらい売れているのかというと、2025年の販売台数が1万台超えを記録。これは初代ロードスター以来のこと。

興味深いのは、過去6年の販売データ。20代ユーザーが約2倍に増加するとともに、20代女性の比率が年々上昇していること。これまで、50~60代のユーザーがメインだったが、構成比率に変化がみられるのだ。

それとシンクロするように、内装色や幌の配色に力を入れている。これも20代女性ユーザーに響く魅力の大きな要素になっているのだろう。

そんな販売絶好調のロードスターが、今年6月に年次改良を行った。今回行われた年改のもっとも重要な目的は、厳しくなった車外騒音規制(フェーズ3)への対応。そのためマフラー(サイレンサー)の大型化や吸気系の改良、タイヤの静音化が行われている。

マツダ・ロードスター PS:ジンクグリーンメタリック

併せて、規制対応でロードスターの魅力をそがないよう、新しいタイヤに合わせた操舵フィール(パワステ)の再チューニングや、車外が静かになった分ドライバーに心地よいエンジン音が聞こえるよう、吸気脈動を室内に伝えるインダクションサウンドインハンサー(≒メカニカル調音システム)を標準化した。

走りの性能の進化も怠っていない:
・RS、PS(新グレード)のビルシュタインダンパー採用サスペンションの専用チューニング。
・MT車への加速応答改善制御の採用。
・ヒール&トーアシスト制御(MT車)。
・レブリミット回転直前まで出力を絞らず走行できるように制御を変更。
が行われている。

マツダ・ロードスター PS:ジェットブラックマイカ

そしてもう一つ、今回の試乗記のお題にもなっている新グレード「PS」の新設がある。これまでロードスターのスポーツグレードはNR-AとRSがあったが、これにPSが加わった格好だ。マツダによればPSはピュアスポーツを意味しているのだという。

装備はRSに対して、レカロシートが装備されず、その代わりRSでオプションのブレンボブレーキとレイズの鍛造アルミホイールが標準装備となる。またビルシュタインダンパーは、RS、PSともよりしなやかでフラットな乗り心地にセッティング変更されている。

バネとダンパーの黄金比。「PS」が魅せる張りがあって適度に締まった乗り味

というわけで、今回試乗したのは、メインディッシュとなるPSと、RS、並びにSスペシャルパッケージ。新旧比較用に旧RSにも試乗することができた。

この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。

フォト=佐藤亮太/R. Sato
斎藤聡

AUTHOR

自動車雑誌編集部員を経てフリーランスの自動車ライターとして独立。クルマを操ることに興味があり、メカニズムや走らせることの面白さを通して魅力をレポートしている。メーカー系のセーフティドライビングスクールのインストラクターの経験をもとに、安全運転を主眼に置いたサーキット走行会やスノードライビングスクールのインストラクターとしても活動している。

注目の記事
注目の記事

RANKING