国内試乗

【試乗】走りは極上、では後席は? 日産 新型エルグランドの「劇的進化と課題」をプロが本音で斬る《LE VOLANT LAB》

16年ぶりのフルモデルチェンジで挑むパイオニアの反撃

長らく一強の様相を呈してきた日本の高級ミニバン市場に、久々に真正面から勝負を挑む存在が現れた。日産「エルグランド」である。1997年登場の初代は、大型・高級ミニバンというカテゴリーを活気づかせ、その後の隆盛にも大きな影響を与えた一台だった。
【画像73枚】「ドライバーズミニバン」の遺伝子は健在か? 第3世代e-POWERとe-4ORCEで挑む新型エルグランドの進化

押し出しの強いスタイリング、広い室内と快適性、それでいて走りも諦めない。そんな欲張りなキャラクターは2代目、3代目にも受け継がれてきた。そして今回、実に16年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たした。

「和の未来感」を取り入れたデザインと拡大された室内空間

新型の姿を見れば、2023年のジャパンモビリティショーに登場したコンセプトカー「ハイパーツアラー」を思い出す。個人的には少々デザインが攻めすぎと映ったが、量産型ではフロントフェイスやリアコンビネーションランプに組子をモチーフにした意匠を織り込み、内装や配色にも日本的な未来感をうまく落とし込んで、エルグランドらしい押し出しの強さを表現している。ボディサイズは全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mm。先代より全長は30mm、全幅は45mm、全高は160mm拡大された。一方、ホイールベースは3000mmを維持しながら、有効室内長は2989mmと先代比137mm伸ばされている。

静粛性と後席の快適性:会話が弾む上質なキャビン

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フォト=茂呂幸正 Y.Moro
桐畑恒治

AUTHOR

1973年生まれ。滋賀県出身。幼少の頃から自動車やオートバイに慣れ親しみ、気づけば自動車専門誌のスタッフに。以来、20年以上にわたり編集記者として国内外での取材を担当したのちに独立。軽トラックからスーパーカー、オートバイまで、とりあえずなんでも乗ってみる雑食系、もとい好奇心旺盛なモータリングライターとして活動中。

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