ポルシェ、フル電動「カイエン」の利便性とカスタマイズ性を大幅アップデート
ポルシェは、フル電動SUV「カイエン エレクトリック」および「カイエン クーペ エレクトリック」の新たなモデルイヤー導入に伴い、オプションのラインナップを大幅に拡大した。今回のアップデートでは、電動ドアやワイヤレス充電システムが初めて設定された。さらに、100色以上のボディカラーが選べるプログラムの導入や、マッサージ機能の進化など、パーソナライズと快適性の両面で大きな進化を遂げている。
【画像10枚】自動開閉ドアやワイヤレス充電を新採用。利便性が劇的進化した「ポルシェ・カイエン エレクトリック」を写真で確認する
スマートな開閉を実現する電動ドアを初採用
新たにオプション設定された自動アシスト付き電動ドアは、サーボモーターの働きにより全ドアをほとんど力をかけずに開閉できる。ドアハンドルを軽く引くだけで残りの動作は自動で行われる。操作は車内のボタンやドアハンドルのほか、ディスプレイやデジタルキーを使った遠隔操作など、多彩な方法で行うことができる。
傾斜地でもスムーズに動作し、ドア周辺をセンサーが常時監視しているため、障害物や人を検知した場合には自動的に動作を停止する。降車警告システムとも連携しており、後方から接近する車両がある場合にはドアが開かないよう制御される。もちろん、手動での開閉も常時可能である。
ケーブル不要のワイヤレス充電システム
日常的な利便性を高める装備として、「ポルシェ・ワイヤレス・チャージング」も新たに導入された。ケーブル接続の手間を省き、所定のグラウンドパッドの上に駐車するだけで自動的に充電が開始される。システムは車両側のハードウェア、車両パッド、駐車スペースのグラウンドパッドの3つで構成される。
全天候型のグラウンドパッドは屋外設置も可能で、最大11kWの出力、約90%の効率でワイヤレス伝送する。生き物が車両やパッドに近づいた場合や、金属物が落ちて加熱された場合には、センサーや異物検知機能が働き、充電を即座に停止する安全な仕組みとなっている。
音楽と連動する新次元のマッサージ機能
快適装備の面では、4Dオーディオと連動するマッサージ機能が採用された。フロントシートには、背もたれと座面に16個のエアクッションと6つのサウンドアクチュエーターが内蔵されている。これにより、音楽のサウンドと振動が組み合わさった、立体的で深みのあるリラクゼーション体験を味わうことができる。
センターディスプレイから設定可能で、5つのバイブレーションマッサージプログラムが用意されている。追加された3つの「ウェルネスムードモード」を選択すると、空気圧マッサージ、振動、厳選されたサウンドが融合し、独自の癒やしの空間を車内に演出する。
100色以上のカラーと充実のインテリア
カスタマイズの自由度も、同モデルの歴史上かつてないレベルへ引き上げられた。13色の標準カラーに加え、「ペイント・トゥ・サンプル」プログラムが適用されたことで、合計105色ものペイントカラーから選択できるようになった。これにより、オーナーの個性をより強く反映させることが可能である。
インテリアにおいても、黒と専用の緑色を基調とした洗練された「インテリアスタイルパッケージ」が選択できる。さらにデルガダグリーンのレザートリムなどを追加した拡張パッケージも設定された。シートコンソールなどにRace-Tex素材を使用するオプションも用意され、高いレベルのパーソナライズを実現している。
【ル・ボラン編集部より】
フル電動化されたカイエンに、自動開閉ドアやワイヤレス充電、マッサージ機能など至れり尽くせりの快適装備が追加された。一見するとスポーツカーブランドらしからぬ過剰なおもてなしに映るかもしれない。かつてカイエンが洗練度を増した際、その穏やかな振る舞いに「牙を抜かれたか」と錯覚させられた。だが、それは鞭を入れた瞬間に露わになる本性を際立たせる演出だった。今回の大幅な快適性の向上も、静寂の裏に潜む圧倒的なパフォーマンスを引き立てる布石なのだ。いかに快適になろうと、ポルシェの哲学は微塵も揺らいでいない。
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