ブガッティ、米国初となる高級ブランドレジデンス「ブガッティ レジデンス マイアミ」を発表
仏ブガッティは2026年9月17日、米国では初となる同社ブランドの高級レジデンス「ブガッティ レジデンス マイアミ」の開発プロジェクトを発表した。ドバイでの成功に続くこのプロジェクトは、米マイアミの中心地に最高級の居住体験をもたらすものだ。同社の象徴であるハイパースポーツカーに注がれる精度や洗練されたデザイン哲学が、日常の生活空間へと見事に昇華されている。
マイアミの中心地で体現されるブランドの美学
新たなレジデンスが建設されるのは、マイアミのブリッケル地区に残された希少なウォーターフロントの区画である。マイアミ川に面し、ビスケーン湾へ直接アクセスできるこの場所は、都市の金融街や文化施設などにも近い。活気あふれる都会的な魅力と、洗練されたトロピカルな雰囲気を併せ持つマイアミの特性を活かした、プライベートな居住空間が提供される。
このプロジェクトは、ブガッティが掲げる「アール・ド・ヴィーヴル(生活芸術)」という美学を米国で表現する新たな試みだ。芸術、形態、技術という同社のデザインDNAから着想を得て、ハイパースポーツカーを定義づける妥協のない品質や細部へのこだわりを、居住環境として再構築している。日常のあらゆる場面において、ブガッティの世界観に包まれるような圧倒的な体験が追求されている。
世界最高峰のパートナー企業が集結
ブガッティの哲学を現実のものとするため、本プロジェクトには世界トップクラスのパートナー企業が集結した。不動産開発は、マイアミの高級不動産の未来を見据えるプロスパー・グループと、一世紀以上にわたりヨーロッパで高い評価を得ているベルスライス・グループが共同で手がける。さらに、ブランドン・ホウ・アーキテクチャが建築設計を、ヤブ・プッシェルバーグがインテリアを担当し、ブガッティがプロジェクト全体のビジョンを統括する。
また、住人の生活を支える運営面においては、高級レジデンス市場で実績のあるロジウムが独占的グローバル・オペレーティング・パートナーに選ばれた。モナコ王室を投資家に持ち、世界で最も権威ある物件を扱う同社が参画することで、物理的な美しさだけでなく、サービス面での卓越性も保証されている。最上級のバトラーサービスや徹底したプライバシー保護など、一人ひとりに合わせた極上の日常が約束されているのである。
ブランドの伝統を継承し、2027年に販売開始へ
プロスパー・グループのCEOであるジェイ・ロバーツ氏は、マイアミが富裕層の移動や洗練された生活の世界的な中心地となっていることを挙げ、米国デビューの地として最適であると語っている。また、ベルスライス・グループのCEOであるバート・ベルスライス氏も、ブガッティとの間に卓越性への共通のコミットメントがあることを強調しており、このレジデンスが高級な暮らしの新たな基準になると自信を見せている。
ブガッティが115年以上にわたって追求してきたモノづくりへの情熱と美意識は、建築、デザイン、そしてサービスが一体となったこの施設に確実に息づいている。「ブガッティ レジデンス マイアミ」は、2027年に目の肥えた顧客に向けて販売が開始される予定だ。自動車という枠を越え、その起源と精神に忠実なライフスタイルを提案し続けるブガッティの新たな展開に、さらなる注目が集まることだろう。
【ル・ボラン編集部より】
かつてエットーレ・ブガッティは、自動車を単なる移動の道具ではなく、妥協なき芸術作品として仕立て上げた。現代において彼らが誇る極限の走行性能すら、その崇高な美学を構成する要素の一部に過ぎない。今回のレジデンス計画は、安直なブランドの多角化として片付けるべきではない。次世代V16モデル「トゥールビヨン」が証明したように、ブガッティが追求する洗練と極上の没入感は、ついにクルマという枠組みを越え、生活空間そのものへと拡張される必然の境地へ達したのである。マイアミの地に描かれる新たな傑作に刮目すべきである。
